見知らぬ「パルティール債権回収株式会社」から突然、借金に関する書類が届くと、誰もが驚き、不安になりますよね。
その会社が本当に存在するのか、詐欺ではないかと心配になるのは当然のことです。しかし、この会社は法務大臣の許可を得て営業している、れっきとした債権回収の専門企業です。この記事を読めば、パルティール債権回収がどんな会社なのか、なぜあなたに連絡が来たのかがはっきりわかります。安心して、正しい対応の第一歩を踏み出しましょう。
パルティール債権回収は、「サービサー」と呼ばれる、債権の管理や回収を専門とする企業です。Jトラストグループの一員として、主にグループ会社や提携先からの債権を取り扱っています。過去に利用したクレジットカードや消費者金融で支払いが滞った場合、その借金がこの会社に移ってしまうことがあるのです。この記事では、パルティール債権回収の基本的な情報から、通知が届いた際の確認ポイント、そして安全な解決方法まで、あなたの疑問に答える形で詳しく解説します。
目次
パルティール債権回収とは? Jトラストグループの信頼できる会社
まず、パルティール債権回収がどういう会社なのかを理解することが重要です。この会社は、法務大臣の許可(許可番号第113号)を得て活動している、法律に則った正規の会社です。
世間では「サービサー」という名前で知られており、借金の管理や取り立てを専門に行う役割を担っています。パルティール債権回収は、Jトラストグループという金融系のグループに所属しているため、そのグループ内の会社との関わりが非常に深いのです。
項目 | 詳細 |
会社名 | パルティール債権回収株式会社 |
事業内容 | 銀行や貸金業者から債権を買い取り、管理や回収を代行する業務 |
設立 | 2007年8月23日 |
本社所在地 | 〒141-0031 東京都品川区西五反田七丁目17番3号 |
特徴 | 法務大臣の許可を受けた、法的に認められた債権回収の専門会社。金融グループ「Jトラスト」に属する。 |
資本金 | 5億円 |
したがって、パルティール債権回収から連絡が来た場合、それは詐欺などではなく、あなたの過去の借金に関する正式な通知である可能性が高いのです。無視することは、問題の解決から遠ざかる行為であり、避けるべきです。

なぜ私に?パルティール債権回収が扱う債権と連絡の理由
パルティール債権回収があなたに連絡をしてくるのは、あなたが以前に利用したサービスの借金が、この会社に移されたからです。同社の主な仕事は、銀行やクレジットカード会社から、返済が滞っている「特定金銭債権」を買い取って、代わりに回収することです。特定金銭債権とは、法律で定められた特定の借金のことを指します。
パルティール債権回収は、Jトラストグループの一員であるため、特にグループ会社や提携先が抱える債権を多く引き受けています。具体的に、どのような会社の債権を扱っているのか、以下に例を挙げます。
債権を譲渡する可能性がある会社 | サービスの種類 |
株式会社日本保証 | Jトラストグループの貸金業者です。 |
アプラス | クレジットカードやショッピングローンなどです。 |
楽天カード | クレジットカードのキャッシングやショッピングの利用分です。 |
イオンクレジットサービス | クレジットカードの利用分です。 |
例えば、過去に楽天カードで支払いが遅れたことがあったとしましょう。すると、その借金はパルティール債権回収に譲渡され、債権回収のプロがあなたに返済を求めるようになるのです。このように、連絡には必ず理由があります。
パルティール債権回収からの通知にどう対応すべき?
パルティール債権回収からの督促状や連絡が届いた場合、どう対応すれば良いのでしょうか。焦って行動しないことが何よりも大切です。以下のポイントを参考に、冷静に対処してください。
1. まずは通知内容を徹底的に確認する
届いた通知が本物かどうかをまず確認してください。世の中には、パルティール債権回収を名乗る詐欺が残念ながら存在します。(パルティール債権回収株式会社「架空請求にご注意ください!」)
もし通知に心当たりがないのなら、安易に個人情報を教えたり、指定された口座に振り込んだりしてはいけません。必ず、同社の公式サイトに記載されている連絡先と照らし合わせ、正規の連絡かどうかを確かめてください。
問い合わせ内容 | 問い合わせ先 | 電話番号 |
お支払いに関するご相談 | 東京営業所 | 0120-300733 |
関西営業所 | 0120-946760 | |
東海営業所 | 0120-951302 | |
山陰営業所 | 0859-21-9151 | |
四国営業所 | 0120-951068 | |
九州営業所 | 0120-951235 | |
女性専用ダイヤル | 0120-554395 | |
ご意見・ご要望 | お客様相談センター | 03-4334-0600 |
個人情報のお取扱い・開示 | 個人情報問合せ窓口 | 03-4334-0600 |
債権売却・委託に関するお問い合わせ | 営業企画部 | 03-4330-9988 |
メールフォーム | https://partir-servicer.jp/contact |
2. 安易な連絡は禁物!時効が成立している可能性も
もし、最後に返済をしてから5年以上(場合によっては10年)が過ぎていれば、借金には「消滅時効」が成立している可能性があります。この場合、時効の手続きをすれば返済義務は消滅します。
しかし、ここで安易にパルティール債権回収に連絡し、「少しずつでも払います」などと伝えてしまうと、時効の権利を失ってしまいます。これを「債務の承認」と言います。
ですから、心当たりのある借金でも、長い間返済をしていない場合は、焦って連絡するのではなく、まず時効の可能性があるかを確認することが大切です。


3.債務整理を検討
もし時効が成立していなかったり、借金がどうしても返せない状況だったりする場合は、債務整理という方法を考えることができます。債務整理とは、借金問題を法的に解決するための手続きのことです。任意整理、個人再生、自己破産など、借金の金額やあなたの経済状況に応じて、最適な方法があります。
専門家と相談しながらこれらの手続きを進めることで、借金の額を減らしたり、支払いの負担を軽くしたりすることが可能になります。決して恥ずかしいことではありませんので、前向きに検討するべきです。

4. 困ったら専門家に相談する
自分で対応するのが不安な場合は、迷わずに弁護士や司法書士に相談しましょう。専門家は、あなたの状況に合わせて、時効の手続きや、借金を減らすための手続き(債務整理)など、最善の解決策を教えてくれます。借金問題は一人で抱え込まず、プロの力を借りることが一番の解決策です。
「弁護士や司法書士に相談なんて、大げさかな?」と感じる方もいるかもしれません。しかし、早めに専門家へ相談することは、問題をこじらせずに解決するための最も確実な方法です。専門家は、まずあなたの話を聞いて、借金が時効を迎えている可能性があるか、債務整理という方法で借金を減らせないかなど、あなたにぴったりの解決策を見つけてくれます。
無理に自分一人で対応しようとすると、かえって時効の権利を失ってしまうなど、不利な状況に陥るリスクがあるため、専門家に頼ることが賢明な選択なのです。
まとめ
パルティール債権回収からの通知、無視は絶対にやめてください
パルティール債権回収株式会社から届いた書類や電話に心当たりがなく、どうしたらいいか分からないという方も多いでしょう。しかし、結論として、この会社からの連絡は決して無視してはいけません。なぜなら、パルティール債権回収は法務大臣から正式な許可を得た、法律に沿って活動している債権回収の専門会社だからです。連絡を無視し続けてしまうと、裁判を起こされて給料や財産を差し押さえられるなど、事態がさらに悪化してしまう危険があるのです。だからこそ、まずは冷静になって、通知の内容を確認することがとても重要です。
また、パルティール債権回収はJトラストグループという金融系のグループに所属しています。そのため、もしあなたが過去に楽天カードやアプラス、新生フィナンシャルなどのサービスを利用していて、支払いが遅れてしまったことがあるなら、その借金がこの会社に渡っている可能性が非常に高いです。まずは過去の利用状況を思い出し、何が原因で連絡が来たのかを理解することが、問題解決の第一歩となります。
不安な気持ちは一人で抱え込まず、専門家へ相談してください
「どう対応すればいいか分からない」「連絡するのが怖い」といった不安な気持ちは、一人で抱え込まず、プロに頼ることが一番の解決策です。もしかしたら、その借金は「消滅時効」という制度によって、すでに支払う義務がなくなっているかもしれません。しかし、自分で安易に連絡を取ってしまうと、時効の権利を失ってしまう危険があります。そのため、時効の可能性があるかどうかを判断するためにも、まずは弁護士や司法書士といった専門家へ相談することが賢い選択なのです。
専門家は、あなたの状況に合わせて、時効の手続きや、借金を減らすための手続き(債務整理)など、あなたにぴったりの解決策を見つけてくれます。もちろん、あなたに代わってパルティール債権回収との交渉を任せることも可能です。これにより、精神的な負担から解放されて、安心して問題を解決へと導くことができるでしょう。勇気を出して相談することが、あなたの未来を守るための大切な一歩となるのです。