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債務整理

債務整理をするにはどこに相談すればいいの?

債務整理は、返済額の減額や返済義務を免除してもらうなど借金問題を解決するための手続きです。

債務整理の専門家といえば弁護士と司法書士です。

借金問題で悩んでおり債務整理の相談がしたいがどこに相談すればいいのか分からないという方が多くいらっしゃいます。

この記事でわかること💡

債務整理の相談先

事務所選びのポイント

まず債務整理とは?

債務整理とは、返済が困難な借金の将来利息をカットしたり、借金の減額・免除、返済方法の決め直しをする手続きです。

債務整理をすることにより、現在困っている借金問題を解決し生活を立て直すことが出来ます。

手続きの方法には、【任意整理】【自己破産】【個人再生】があります。

任意整理

業者と直接交渉することで毎月の返済を楽にする手続きです。

返済期間を約3年~5年とする返済計画を立て、業者と交渉します。

任意整理をするには安定した収入があり毎月継続的な返済が可能である必要があります。

個人再生

借金の総額を5分の1から10分の1に減額し,基本的に3年で分割して返済する再生計

画を立て、裁判所に認めてもらう手続です。

任意整理と同様に安定した収入により毎月継続的な返済が可能である必要があります。

自己破産

借金返済が難しい状況を裁判所に認めてもらうことで、借金の返済義務が免除される手続です。

債務整理を相談するならどこ?

借金問題で悩んでいて債務整理の相談がしたいがどこに相談したらよいか分からない方は多いと思います。

債務整理の相談窓口には下記があります。

法テラス(日本司法支援センター)

法テラス(日本司法支援センター)とは、国の運営する法律問題解決のための相談窓口です。

「どこに相談したら良いか」
「利用できる制度や機関は何か」
「どういった解決方法があるか」といった情報を提供してくれます。

法テラスの主な業務内容
情報提供業務法的トラブルの解決に役立つ情報の無料提供
無料法律相談法律問題について、弁護士・司法書士に無料で相談できます。
相談時間は1回あたり約30分間で、同じトラブルの場合3回まで相談可
民事法律扶助業務経済的に余裕のない方のための無料法律相談や弁護士・司法書士費用などの立替

法テラスの「民事法律扶助」を利用するための要件

➀日本国民および在留外国人であること
②収入や資産が一定の基準以内であること

月収(賞与を含む手取り年収の 1/12)の目安は次のとおりです。

単身者2人家族3人家族4人家族
182,000 円以下(200,200 円以下)251,000 円以下(276,100 円以下)272,000 円以下(299,200 円以下)299,000 円以下(328,900 円以下)
  • ( )内は、東京、大阪などの大都市の基準です

現金・預貯金の合計が、下記の基準以下であること

単身者2人家族3人家族4人家族以上
180 万円以下250 万円以下270 万円以下300 万円以下

③勝訴の見込みがないとはいえないこと

裁判の場合に限らず和解や調停、示談などで解決できる見込みがあるケースである必要があります。

自己破産が免責される見込みがあるものなども含みます。

④民事法律扶助の趣旨に適すること

不当な目的による法テラスの利用は認められません。

たとえば、相手に報復する目的や宣伝目的やの場合、権利濫用のような訴訟の場合などの場合は法テラスを利用できません。

弁護士会・司法書士会

各都道府県にある「弁護士会」と「司法書士会」は、法律相談ができる窓口のひとつです。

「弁護士会」とは、弁護士事務の改善進歩を図るため、弁護士の指導、連絡、監督に関する事務を行なうことを目的として、地方裁判所の管轄区域ごとに設立される組織です。

「弁護士会」では、借金問題をはじめ様々な法律トラブルの法律相談・弁護士の紹介を行っています。

「司法書士会」とは、司法書士をその会員とする、会員の品位を保持し、業務の改善進歩をはかるために、会員の指導及び連絡に関する事務を行うことを目的とする組織です。

「司法書士会」では、借金問題をはじめ司法書士が取り扱える法律トラブルの法律相談や司法書士の紹介を行っています。

公益財団法人日本クレジットカウンセリング協会

「日本クレジットカウンセリング協会」とは、「日本弁護士連合会」「消費者団体」「クレジット業界」などの理解と協力によってクレジットカードや消費者金融等の正しい利用の手引きや多重債務の防止を目的に発足しました。

「日本クレジットカウンセリング協会」では、クレジットカードや消費者金融等を利用して、借金の返済に困っている人が生活再建のために相談することができ、電話相談、カウンセリング、任意整理手続きまで全て無料で行うことができます。

借金の相談をする場合の要件

➀日常の消費生活から生じたクレジットカードや消費者金融の債務であって、個人またはその(連帯)保証人のものであること

②債務を返済しようとする意思があること

③概ね3年以内の返済を可能とする資力があること

④カウンセリングセンターや相談室に来所できること(代理不可)

弁護士・司法書士事務所

弁護士と司法書士は借金問題についての専門家です。

多くの弁護士・司法書士事務所では無料の相談を行っています。

相談の結果、債務整理の手続きを依頼すれば解決までがスムーズです。

また、自分にあった弁護士・司法書士事務所を選ぶことができます。

債務整理の相談は弁護士・司法書士事務所がおすすめ

上記のように債務整理の相談窓口はいろいろとあります。

すでに滞納していたりして借金問題の解決を急いでいる人は弁護士や司法書士に相談するほういいです。

弁護士・司法書士ですと依頼してすぐに借金の催促を止めることができ、経験や実績から効果的な解決策を提案してもらえます。

弁護士・司法書士はそれぞれ下記の特徴があります。

弁護士の特徴

弁護士は法律に関するすべての業務を行うことができます。

トラブルに巻き込まれた場合に解決に向けて話し合いをしてもらえ、法的手続きを行ってくれます。

弁護士は債務整理だけでなく離婚や交通事故などの一般民事事件・企業法務・刑事事件など幅広く取り扱っています。

債務整理における弁護士の特徴は下記です。

◇対応できる金額に制限がない。

借金問題で悩んでいる人の借金額は人によって違います。

対応できる金額に制限がないので手続きができないということがありません。

◇代理人になれる

弁護士は代理人になることができるので貸金業者等と交渉がうまくいかず訴訟をされてしまった時にも対応してもらえます。

また、破産・個人再生手続きは裁判所に申立てます。

申立後に裁判所から呼出があった場合には裁判所に出向き裁判官と面談しなければいけません。

弁護士は裁判官との面談に同席してもらうことができますので聞かれたことに対してサポートしてもらえます。

弁護士に依頼する場合には手続のほとんどを任せられるので依頼者の負担は最小限となります。

司法書士の特徴

司法書士の主な業務は不動産の登記・裁判所等に提出する書類を作成することです。

司法書士も債務整理を取扱うことができますが制限があります。

制限には下記があります。

◇1社につき債務額が140万円を超えると対応ができない。
◇訴訟代理ができるのは簡易裁判所のみ(簡易裁判所は、主に訴額140万円以下の訴訟を取扱う裁判所)
◇自己破産や個人再生の場合は書類作成のみ

個人の債務整理案件で元金が140万円を超えることはあまりありません。

また、破産・個人再生手続きを申立てる場合は書類作成の代行をしますが、書類作成しかできないわけではありません。

多くの司法書士事務所は、書類作成から裁判所とのやり取りなど手続きが完了するまで相談に乗り、解決までサポートしてくれます。

司法書士には上記のような制限がありますが債務整理を依頼しても問題なく手続きできます。

債務整理を相談する事務所選びのポイント

債務整理を相談する事務所選びでもっとも大切なことは、弁護士・司法書士のどちらでも自分に合った弁護士・司法書士事務所を見つけることです。

相談する事務所を安易に選んでしまうと、債務整理に失敗したり、余分に費用がかかるなどのリスクがあります。

事務所選びを失敗しないために選びのポイントを紹介します。

費用が明確

借金問題で悩んでいる人は金銭的に苦しい状況にあると思いますので、債務整理の費用は抑えられる方がその後の生活が楽になるでしょう。

費用は事務所によって異なります。

費用といっても着手金、成功報酬、減額報酬、などの項目があり、着手金が安くても、減額報酬が高いなど、分かりにくいことがあります。

そのため、着手金が無料であっても他の費用が高く総額だと高くなってしまったということがあり得ますので注意が必要です。

費用について分かりにくい事務所は、後になってから請求されて思っていた金額と違うということでトラブルになりかねません。

相談の際に納得できるまで説明してもらいましょう。

総額がいくらになるのか、費用の説明が明瞭で丁寧な事務所に依頼するほうが、後悔しないですみます。

債務整理の解決実績が多い

債務整理を相談する際には、債務整理を専門にしている事務所を選ぶことがポイントになります。

弁護士・司法書士事務所にはそれぞれ得意分野があります。

また、債務整理を専門にしているだけでなく、経験や実績も確認しておくほうがいいでしょう。

債務整理の実績がない事務所に依頼してしまうと、スムーズにいかなかったりして望んだ結果が得られない可能性がでてきます。

経験や実績がある事務所に相談することで今の状況に適した解決方法を提案しくれます。

事務所のホームページをみればどの分野を専門にしているかが分かります。

債務整理ついて分かりやすい説明や具体的な解決事例が多く書かれているホームページの事務所は、債務整理に力を入れていて、実績が豊富な事務所である場合が多です。

対応が丁寧・迅速

事務所がどれだけ丁寧・迅速に対応してくれるのかもポイントです。

債務整理を強みにしている事務所は対応が丁寧・迅速です。

事務所からの電話の折り返しやメールの返事が遅い事務所は、安心して債務整理を任せることができないと思います。

借金問題は、迅速な対応が重要です。

債務整理の依頼を受けると、各業者に「受任通知」という書面を送ります。

「受任通知」が届くと、各業者は本人に直接連絡を取ることができなくなるので督促が止まります。

督促を止めるためにはこの「受任通知」を早急に送付する必要があります。

迅速に対応してくれる事務所であれば、依頼した日に受任通知を送付してくれます。

また、丁寧な対応をしてくれる事務所に依頼すると安心して手続きを任せられます。

丁寧な対応の事務所は、どのような質問に対しても丁寧に答えてくれて親身な対応をしてくれます。

分からないことや気になることは些細なことでも質問すると良いでしょう。

自分に合っているかどうか

借金問題を抱えている人の事情は様々です。

自分に合った債務整理をしないとやらなければ良かったという結果になりかねません。

なので、債務整理を依頼する事務所は自分にあっているかがポイントになります。

債務整理手続は簡単に終わるものではなく、長い時間をかけて依頼者と問題を解決していきます。

最後までしっかりとフォローしてくれる事務所だと安心できるでしょう。

また、債務整理をすることはメリットだけでなくデメリットもあります。

デメリットの説明がなく手続を進めた結果思いもよらぬトラブルになりかねません。

メリットだけを伝えてデメリットの説明をしない事務所は信頼できない可能性が大きいでしょう。

本当に依頼者のことを考えてくれる事務所であれば、デメリットを伝えた上で対処法を考えてくれ説明してくれます。

親身になって借金についての話を聞いてくれ、今の状況における最適な解決策を提案し、最後までサポートしてくれる事務所が良いでしょう。

債務整理を進めていくにあたり、私生活について話さなければならない時もありますので、この人なら話しやすいと思えるかどうかが大事になってきます。

話しやすさは相性がありますので相談の際にご自身が話しやすく対応が良いと思える事務所を見つけましょう。