銀行融資やカードローンなどの伝統的な資金調達方法以外の資金調達方法として、近年、ファクタリングは非常に人気があります。
特にコロナの影響で対面のサービスが難しくなっている中、オンライン型のファクタリングが急速に伸びているのを皆さんはご存知でしょうか。
しかし、オンライン型ファクタリングを利用するにあたって、本当にその会社が安心かどうか気になる方は多いはずです。
そこで今回はオンライン型ファクタリングを提供する会社が加入している一般社団法人オンライン型ファクタリング協会について詳しく説明をします。
クラウドを用いたオンラインファクタリング|EasyFactor
✅オンラインファクタリングのメリット・デメリット
✅利用する流れについて
わかりやすく紹介をしますので参考にしてください。
※この記事は、弁護士赤瀬康明(東京弁護士会)に監修して頂いております。
目次
一般社団法人オンライン型ファクタリング協会とは
一般社団法人オンライン型ファクタリング協会は、利用者の方に安心安全なファクタリングを提供するため、会員企業に対して様々な教育を行っている教会になります。
ファクタリング業者の中には、残念ながら安心して利用ができない業者もあります。
そのような業者を作らないため、一般社団法人オンライン型ファクタリング協会は日々活動をしているのです。
一般社団法人オンライン型ファクタリング協会では自主ガイドラインの策定をしたり、会員企業向けにセミナーを行ったりしています。
一般社団法人オンライン型ファクタリング協会のおかげで、ファクタリング業者の信頼感が増しているのです。
それでは、ここからはオンラインファクタリングのメリットやデメリットなどについて紹介をしていきます。
そもそもファクタリングとは?
ファクタリングとは、売掛金を担保にした資金調達方法です。
銀行融資やカードローンの場合、自社の信用力が低いと利用できません。
しかしファタリングの場合は、自社の信用力が低くても売掛先の信用力が高ければ資金調達できる可能性が高くなります。
また、オンラインや即日入金を実施している業者もあるため、非常に需要が高まっている資金調達方法になります。
ファクタリングには、さまざまな種類がありますが、今回はオンラインで完結できるファクタリングについて説明をします。
ファクタリングの種類について詳しく知りたい方は、こちらの記事にまとめていますので参考にしてください。
https://finance-compass.com/factoring-kinyutyo-keikoku/
オンライン完結ファクタリングのメリットとデメリット
オンライン完結ファクタリングとは、その名の通り店舗に出向かなくてもオンラインで申し込みから審査、契約、入金まで完結できるファクタリングです。
自宅や会社にいながら、ファクタリングを利用できるため、近年注目を集めています。
オンライン完結ファクタリングにはさまざまなメリットやデメリットがあるため、事前にしっかりとその特徴について確認しておくのが重要です。
そこで、この章ではオンライン完結ファクタリングのメリットやデメリットについて紹介します。
わかりやすく説明しますのでぜひ参考にしてください。
クラウドを用いたオンラインファクタリング|EasyFactor
オンライン完結ファクタリングのメリット
オンライン完結ファクタリングの主なメリットは以下の通りです。
オンライン完結ファクタリングは、手続きがオンラインで完結できるので簡単ですし、手数料も安いのが特徴です。
また、ファクタリング業者にわざわざ出向く必要がないので交通費や書類の郵送費などもかかりません。
24時間申し込みできるのもオンライン完結ファクタリングの大きなメリットでしょう。
遠方でも利用が可能ですし、2社間ファクタリングにも対応しています。
また、オンライン完結ファクタリングを提供するためには、知識やノウハウが必要になりますので、必然的に信頼性の高い企業が参入しているのもメリットです。
対面の面談がないため、強引な勧誘も避けられ、安心して利用できます。
オンライン完結ファクタリングのデメリット
オンライン完結ファクタリングにはさまざまなメリットがありますが、デメリットもあります。
オンライン完結ファクタリングの主なデメリットは以下の通りです。
オンライン完結ファクタリングは、実際に担当者と会って説明を受けることがないので、どうしても信頼関係が築きにくいです。
対面で面談をして信頼関係を築きながら利用したい方にはデメリットになるでしょう。
また、多くのオンライン完結ファクタリングを提供している業者は、電子署名ツールの利用が必須になります。
また提出書類のデータ化も必要なので、オンラインに対応できる環境がないとまず利用は難しいでしょう。
また、ファクタリング業者とファクタリングを利用する会社、そして売掛金を発行する取引先との3社間で行われる3社間ファクタリングには、まだまだオンライン完結ファクタリングは対応していない業者が多いです。
3社間ファクタリングは2社間ファクタリングに比べて手数料が安いため、3社間ファクタリングの利用ができないのはオンラインファクタリングのデメリットといえます。
2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違いについて理解していない方に向けて、それぞれの特徴を簡単にまとめましたので参考にしてください。
2社間ファクタリングの特徴
売掛先にファクタリングの利用が知られずに済む
手数料が3社間ファクタリングより高い
3社間ファクタリング
売掛先にファクタリングの利用が知られる
手数料は2社間ファクタリングより低いのが一般的
オンライン完結ファクタリングはどんな企業に向いている?
オンライン完結ファクタリングには、さまざまなメリットやデメリットがありますが、総じてみるとメリットの方が大きいと感じる方が多いのではないでしょうか。
では、オンライン完結ファクタリングは特にどんな企業に向いているのでしょうか?
基本的にはすべての企業に向いてはいますが、この章では、特にオンライン完結ファクタリングの利用に向いている企業の例を紹介します。
自社に当てはまるところはなか考えながら見てみてください。
個人事業主・フリーランス
個人事業主やフリーランスはオンライン完結ファクタリングと非常に相性が良いです。
特に、開業してから日が浅い個人事業主やフリーランスの場合、信用力が足りず、銀行融資を受けるのはなかなか難しいでしょう。
また、カードローンの利用も、以前から保有している場合でないとなかなか難しいはずです。
その点、オンライン完結ファクタリングであれば、最短即日で資金調達が可能ですし、わざわざ店舗に出向く必要もありません。
請求書を早期に現金化することで、キャッシュフローを健全化できます。
忙しく手続きに時間をかけたくない個人事業主やフリーランスの方は多いはずですので、オンライン完結ファクタリングとの相性は非常に良いといえるでしょう。
地方の中小企業
地方の中小企業も、オンライン完結ファクタリングと相性が良いです。
ファクタリングはかなり一般的になってきたので、地方にも業者はありますが、やはり東京や大阪などの大都市に比べるとまだまだ少ないのが現状でしょう。
しかし、オンライン完結ファクタリングであれば、オンラインで契約が完結するので、わざわざ遠方のファクタリング業者に出向く必要はありません。
また、気軽にオンラインで面談できるので、複数回の面談を希望している地方の中小企業にとっても非常にありがたい存在でしょう。
さらに、オンライン完結ファクタリングであれば、店舗に出向く交通費や書類の郵送料もかかりません。
費用を抑えて利用できるのも地方の中小企業にとっては大きなメリットではないでしょうか。
オンライン完結ファクタリングを利用する際の流れ
オンライン完結ファクタリングのメリットやデメリット、そしてオンライン完結ファクタリングが向いている企業についてご理解いただけましたでしょうか?
新たな資金調達方法としてオンライン完結ファクタリングを利用したいと考えている方も多いはずです。
しかし、オンライン完結ファクタリングを利用するためには、利用する際の流れについて知っておく必要があります。
そこでこの章では、オンライン完結ファクタリングを利用する際の流れについて詳しく説明しますので参考にしてください。
結論からお話しするとオンライン完結ファクタリングはかなり簡単に利用できますので、安心してくださいね。
1.利用するファクタリングサービスを決める
まずは、インターネットで利用するオンライン完結ファクタリング業者を探しましょう。
一口にオンライン完結ファクタリングといっても、業者によってサービスの提供内容が異なります。
先ほど3社間ファクタリングを提供しているオンライン完結ファクタリングは少ないとお話ししましたが、調べれば3社間ファクタリングを提供しているオンライン完結ファクタリングもあるかもしれません。
また、手数料は業者によって大きく異なりますのでしっかりと確認する必要があります。
即日資金調達を行いたい場合は、即日対応しているかどうかも確認しましょう。
オンライン完結ファクタリングを提供しているファクタリング業者はたくさんありますので、ご自身に合った業者を選ぶようにしてください。
複数のファクタリング業種で見積りを取って比較するのもおすすめです。
また、インターネットの口コミサイトを利用するのも1つの方法でしょう。
ただ、口コミサイトを100%鵜呑みにするのではなくあくまでご自身の目で確認するようにしてください。
必要書類を用意する
利用するファクタリング業者が決まったら、必要書類を用意しましょう。
オンライン完結ファクタリングに必要な書類は業者によって異なりますので、しっかりと担当者に確認しておき、期限までに用意するようにしましょう。
ある程度必要な書類についてホームページで公開しているところもありますので事前に確認しておくのも1つの方法です。
参考までに多くのオンライン完結ファクタリング業者で必要な書類についてまとめました。
・直近の確定申告書B一式
・登記簿謄本(法人のみ)
・直近6か月分以上の入出金明細
・請求書
・本人確認書類
登記簿謄本に関しては役所に出向いて入手する必要がありますので、法人の方は事前に用意しておいた方が良いかもしれません。
その他の書類に関しては、基本的に手元にあるものばかりですので、そんなに困ることはないでしょう。
ただ、オンライン完結ファクタリングでは、紙の書類を郵送するのではなく、データ化して提出を求められる場合があります。
データ化する手間はあるかもしれませんが、郵送の手間やコストを考えると、負担は軽いでしょう。
オンラインで手続きを行う
オンラインファクタリングは、オンライン上ですべての手続きを完結できます。
業者によってはオンライン会議ツールなどを使用して、オンライン面談をしながら手続きできる業者もあります。
わざわざファクタリング業者の店舗に出向く必要がないので、地方の中小企業などにとっては非常にありがたいのではないでしょうか。
また、会社を企業したばかりで忙しいという方も、スキマ時間で手軽に担当者とやり取りができるのも魅力的です。
契約内容をしっかりと確認する
オンラインでも対面と変わらず契約内容はしっかり確認するようにしてください。
オンライン完結ファクタリングを提供している業者は、基本的に信頼性が高い業者ばかりですが中には悪質な業者もあります。
契約内容をしっかり確認せずに契約をしてしまうと、後々になって、自分が認識していたものと違うという事態に陥ってしまうかもしれません
大きな損失を被ってしまうかもしれませんので、絶対に契約内容についてはしっかりと確認するようにしてください。
もし不明な点があれば納得がいくまで担当者に質問をしましょう。
オンラインで契約する
契約内容に問題がなければ、契約をします。
オンライン完結ファクタリングは、店舗に出向かずオンライン上で契約できるのでスピーディーかつ簡単です。
しかし、事前に電子印鑑などのITツールを整えておく必要がありますので注意してください。
電子印鑑と聞くとハードルが高いと思われる方もいるかもしれませんが、非常に簡単に用意できます。
ファクタリングだけではなく、銀行の融資契約なども現在は大手都市銀行を中心に電信印鑑などに切り替わりつつあります。
ぜひこの機会に、電子印鑑などのITツールをしっかり整えるようにしてください。
振り込みを確認する
オンラインファクタリング会社と契約をしたら、次は振り込みの確認をしてください。
いつ振り込みがあるかについても事前にしっかり確認しておく必要があります。
特に即日に資金調達が必要な場合は、振り込み時間についてしっかり確認しておきましょう。
最近は、24時間365日振り込みに対応している銀行が多くなりました。
そのような銀行を使えば平日の15時以降や土日祝日でも即時振り込みされます。
しかし、まだまだ対応していない銀行もあるので、事前に24時間365日振り込みに対応している銀行かどうか確認しておくのも重要です。
せっかく契約できたのに、即日資金調達が必要な場合、即日入金がなければ意味がないので最後までしっかり確認するようにしましょう。
ファクタリング会社に弁済する
取引先の売掛金が入金されたら、ファクタリング会社に弁済します。
3社間ファクタリングの場合は、ファクタリング業者が売掛金を発行している取引先から直接回収をしますが、2社間のファクタリングの場合は、ファクタリングを利用した会社に売掛金の入金があります。
返済が遅れてしまうとファクタリング会社の信用を失いますので、注意してください。
まとめ
今回は、手続きをオンラインで完結させることができるオンラインファクタリングを取りまとめている一般社団法人オンライン型ファクタリング協会について説明しました。
コロナウィルスが蔓延し対面での折衝がなかなか難しい今、オンラインファクタリングの需要が確実に高まっています。
まだまだオンラインファクタリングに対応している業者は少ないですが今後増えていく可能性は十分にありますので興味がある方はぜひ利用するようにしてください。
そして、ファクタリング業者の中には、残念ながら安心して利用できない業者もあります。
しかし、一般社団法人オンラインファクタリング協会がしっかりと教育をしているため、一般社団法人オンラインファクタリング協会に加入している業者については、安心して利用ができます。
ぜひ今回の記事を参考にしていただき、オンラインファクタリングを体験してみてはいかがでしょうか。