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弁護士法人横山法律事務所は懲戒歴がある?ネット上の口コミや評判を解説

弁護士法人横山法律事務所は近年急増する「FX詐欺」「仮想通貨詐欺」「ロマンス詐欺」などの詐欺被害回復で1000件以上の受任実績を誇る法律事務所です。

一方、「弁護士法人横山法律事務所に着手金をぼったくられた」「着手金詐欺だ」「怪しい」というネガティブな評判や口コミがネット上で多く流れています。

また、googleのサジェストでは、「弁護士法人横山法律事務所 懲戒」という検索ワードが引っかかることからも、不安になる要素は多いと言えます。

そこで、この記事では、弁護士法人横山法律事務所の概要や、評判や口コミをご紹介します。

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弁護士法人横山法律事務所の概要

弁護士法人横山法律事務所の事務所情報

事務所名弁護士法人横山法律事務所
所在地〒 105-0001
東京都港区虎ノ門3-22-14
エミタス虎ノ門ビル1301
電話番号03-4221-4017
FAX番号03-5843-7807
届出番号H-1477
法人種類弁護士法人
弁護士会第一東京弁護士会
URLhttps://www.instagram.com/yoko.lawyer/
引用:日本弁護士連合会法人検索

弁護士法人横山法律事務所の所属弁護士

氏名かなよこやま てるたか
氏名横山 晃崇
登録番号33550
会員区分弁護士
所属弁護士会第一東京弁護士会
横山 晃崇氏の経歴東京大学法学部卒業  
執務時間9時半から19時
生年1970年
登録年2005年
引用:弁護士情報提供サービスひまわりサーチより

弁護士法人横山法律事務所の口コミ・評判

弁護士法人横山法律事務所の悪い口コミ・評判

クチコミの内容をまとめると、以下のようになります。

  1. 横山法律事務所に着手金を支払った後、弁護士との連絡が取れなくなったという被害者が多数いる。電話に出ず、LINEでの連絡も返信がない状態。着手金の返還を求める被害者もいる。(yahoo!知恵袋(1)yahoo!知恵袋(2)googleクチコミ(1)googleクチコミ(2)X(旧twitter)
  2. 事務所は事務員やアルバイトが対応しており、弁護士との直接の面談や連絡が取れない。(googleクチコミ
  3. 消費者センターからは、地元の弁護士会に相談して弁護士を選ぶよう助言されていたが、安易に横山法律事務所に依頼したことを後悔している被害者がいる。
  4. 2024年5月1日、第一東京弁護士会から横山晃崇弁護士および横山法律事務所に対して懲戒手続の審査請求が行われた。(yahoo!知恵袋googleクチコミ
  5. 怪しげな広告サイトでオススメされているとの情報もある(X(旧twitter

横山法律事務所および横山晃崇弁護士に関する複数のクチコミを見ると、詐欺被害の回収を依頼する際は十分な注意が必要だと考えられます。

着手金を支払った後の連絡の取りづらさ、回収金額についての説明不足など、依頼者としては不安を感じざるを得ない情報が寄せられている。弁護士には高い倫理観と誠実な対応が求められるが、現状ではその期待に十分に応えられていないのではないかという懸念もあります。

そのため、被害回復を望む方は、十分な情報収集を行い、慎重に弁護士を選ぶことが賢明だと言えるでしょう。

弁護士法人横山法律事務所は詐欺?怪しい?評判・口コミが良くない理由は?

ここまでは、弁護士法人横山法律事務所の概要や口コミについてまとめてきました。

弁護士法人横山法律事務所は正式な法律事務所であり、弁護士の横山 晃崇氏も弁護士会に所属する正規の弁護士です。

ただ、評判や口コミは全体的に芳しくなく、「詐欺」「ぼったくり」という意見が目立ちます。

では、このような評判が出てくるのはなぜなのでしょうか?理由について解説をしていきます。

【理由①】弁護士法人横山法律事務所の弁護士の横山 晃崇氏は懲戒を受けている?

弁護士法人横山法律事務所の評判が芳しくない理由の一つとして、懲戒手続に付されたという事実があることが挙げられます。

弁護士法人横山法律事務所の弁護士の横山 晃崇氏は、2024年5月1日懲戒の手続に付された事案の事前公表を受けています。(参照:受任も適切に説明せず 弁護士を懲戒審査請求 国際ロマンス詐欺被害めぐり

これは、弁護士会は,綱紀委員会に事案の調査を求めたとき,又は懲戒委員会に事案の審査を求めたときは,懲戒に関する処分前であっても,会則又は会規に定めるところにより,対象弁護士の氏名等を公表することができるというものです。

第一東京弁護士会は、下記弁護士会員及び弁護士法人会員につき、当会懲戒委員会に対し、事案の審査請求を行ったので、第一東京弁護士会懲戒手続に付されたことの公表に関する会規第2条第1項に基づき、本日公表をする。

  • 審査請求の対象となった弁護士会員及び弁護士法人会員
    (1) 弁護士会員
    氏名 横山晃崇(よこやまてるたか 54歳)
    登録番号 33550
    事務所 東京都港区虎ノ門3−22−14エミタス虎ノ門ビル1301
    弁護士法人横山法律事務所
    (2) 弁護士法人会員
    法人名 弁護士法人横山法律事務所
    社員 横山晃崇
    届出番号 H−1477
    住所 東京都港区虎ノ門3−22−14エミタス虎ノ門ビル1301
第一東京弁護士会HP「公表」より

本件の事案の概要は以下の通りです。

審査請求の理由の要旨
対象弁護士法人会員は、社員である対象弁護士会員1名により構成される弁護士法人であって、国際ロマンス詐欺、FX・仮想通貨詐欺の被害に係る案件を中心にウェブ広告による集客を行い、同種案件の受任件数は令和4年5月時点で1000件を超えていたものであるが、

  • ① 報酬分配の制限違反
  • (前略)対象弁護士会員及び対象弁護士法人会員(併せて「対象弁護士法人会員ら」という。)は、依頼者から受領した弁護士報酬(着手金)のほとんどを、弁護士等ではない株式会社Aに対し、明確な契約条項に基づくことなく支払っており、(中略)弁護士職務基本規程(以下「基本規程」という。)第12条、第69条に違反したものである。
  • ② 受任の際の説明義務違反等
  • (前略)対象弁護士法人会員においては、相談から受任に至るまでの間、対象弁護士会員は一切関与せず、対象弁護士法人会員の事務員が対応していること、また、当会に対し対象弁護士法人会員の依頼者から、対象弁護士会員と一度も会ったことがないという苦情が多数寄せられており、(中略)基本規程第29条1項、第69条の要求する適切な説明をする義務を怠っていたというべきである。
  • ③ 事件処理の報告義務の懈怠
  • 対象弁護士法人会員における受任事件は、令和4年5月の時点で1000件を超えており、このような多数の依頼者に対し対象弁護士会員1人で進捗状況等の報告を行うことは困難というべきであり、この点は、当会に対し、対象弁護士法人会員が受任事件の進捗状況等に対する問い合わせに応じない、あるいは問い合わせに応じた場合でも事務員限りで対象弁護士会員が対応してくれない等の苦情が多数寄せられていることからも裏付けられる。
  • ④ 禁止される広告
  • (前略)ホームページには、詐欺被害等に係る被害額について、事実に合致していない返金実績や依頼者に相当額の返金を受けられる可能性があると誇大又は過度な期待を抱かせる返金実績が記載されている。
第一東京弁護士会HP「公表」より

本件の請求内容のポイントは以下の通りです。

  • ① 外部業者への不当な報酬分配
  • ② 受任の際の説明義務違反や受任時の面談義務の違反
  • ③ 事件処理の報告義務の懈怠
  • ④ 誇大広告等の禁止されている広告

このような疑いがあり、弁護士会の市民窓口に多数のクレームがあったことから、第一東京弁護士会は懲戒の手続に付された事案の事前公表をおこなったという経緯です。

なお、2024年9月現在、横山 晃崇氏に対して懲戒処分等を行ったという記録はありませんでした。

現状は懲戒の手続や事由の調査等を東京弁護士会の内部委員会で行っている段階にすぎず、実際に処分に至ったということはないようです。

【理由②】詐欺被害回復の事件は解決が難しいにも関わらず、過大な広告が行われている

第二に、詐欺被害回復の事件に関して、過大な広告が行われているため、評判を落としている可能性もあります。

一般的に国際ロマンス詐欺事案は、被害回復が極めて困難です。

口座凍結しても残高は少ないことも多く、暗号資産で送金した場合は交換所の追跡はできても詐欺師の特定はできない、など他の特殊詐欺事案に比較して国際ロマンス詐欺案件は被害金の回収が極めて困難であることや、詐欺をした相手は簡単に行方をくらませたり、口座等を巧妙に隠すことから、強制的な回収を図るのも難しいためです。

また、回収が出来た場合でも、被害金が満額返ってくることは稀であり、十分な回収ができるケースは極々少数だと言えます。

にもかかわらず、

  • 「被害金額1300万円で1100万円回収」
  • 「被害金額500万円で400万円回収」
  • 「被害金額300万円全額回収」

といった高額回収ができた事例を提示し、多くのケースで結果をもたらすと思わせるような表現をしている広告も見受けられるのです。

このような過大な広告に期待をして相談、依頼を行った方々が、結果として全く被害金が回収できず、高額な着手金を支払ったのみに終わってしまったケースなどもあり、それが悪い評判に繋がっているものだと思われます。

【理由③】二次被害の報告が悪い評判に繋がってる?

近年、副業詐欺や国際ロマンス詐欺などの、主にSNS上で行われる詐欺被害が増加しています。そこに目を付けた一部の弁護士は、着手金等を目当てに公告を出し、二次被害を拡大させているという現状があります。

NHKニュースによると、着手金を払ったのに、対応してもらえない。詐欺の“二次被害”とも言われるこうした事例が各地で相次いでいて、東京都内では、消費者窓口への相談がこの3年で3倍以上に急増しているとのことです。

このような二次被害は拡大の一途をたどっており、逮捕、懲戒処分等の様々な報道が出ています。また、弁護士会もこれらの被害を深刻視しており、「国際ロマンス詐欺案件を取り扱う弁護士業務広告の注意点」「国際ロマンス詐欺案件を取り扱う弁護士業務広告の注意点2」で注意を呼び掛けています。

もちろん、これらは、一部の弁護士等が行う違法、不当な行為です。

ただし、SNS詐欺が続発し、被害額が大幅に増加しているなかで、これらの被害者を食い物にしようとする弁護士事務所などがあることを考えると、悪い評判や口コミを書いてしまう方がおられるのは仕方がないのかもしれません。

詐欺被害に遭ってしまった場合にはどうすればいいの?

では、実際に国際ロマンス詐欺のような被害に遭ってしまった場合にはどうすればいいのでしょうか?

方法としては

  1. 費用が適切で、詐欺被害回復の実績の多い弁護士事務所を探す
  2. 詐欺を受けて借金をしてしまった場合は債務整理を検討する

の2点を検討するべきでしょう。

費用が適切で、詐欺被害回復の実績の多い弁護士事務所を探す

詐欺被害を受けてしまった場合、二次被害を拡大させないためにも、費用が適切で、詐欺被害回復の実績の多い弁護士事務所を探すことが有用となります。

ポイントは、

  1. 費用が適切であること
  2. 詐欺被害回復の実績の多いこと

の2点が挙げられます。

ポイント①費用が適切であること

まず、費用が適切であるということです。

理由②】でもご紹介した通り、国際ロマンス詐欺に代表される詐欺事件は、被害金全額を回収するのは非常に困難です。

そのため、弁護士に依頼をしたからといって成果が上がらないということは決して珍しくありません。

ですが、成果を挙げられないからといって、必ずしもその弁護士の対応が不適切であったことにはなりません。また、中には「どれほどお金がかかっても請求をしたい」という被害者の方もおられるでしょう

問題なのは、【理由③】でも解説をした通り、被害に遭った方に対して、割に合わない高額な着手金等を請求することです。

つまり、支払った着手金と回収できたお金の比較で、前者が後者より大きく、割に合わない可能性が極めて大きい案件で、「必ず回収できる」「メリットが出る」というような誤解を招きかねない不適切な説明をし、着手金を得ていていることこそが本当の問題なのです。

これらのことから「適切な説明を受けられる」「費用や報酬が明瞭であり、適切な金額である」などの条件がそろっている弁護士事務所を探すことが、二次被害に遭わないための最も重要なポイントになるのです。

また、詐欺被害を取り扱う弁護士事務所の中には、「着手金無料」を謳っている事務所も多くあります。

たしかに着手金無料の事務所では、報酬金が高めに設定されるケースも散見されます。

ですが、詐欺被害のように回収可能性が低い案件を依頼する場合は、初期費用や失敗した際の損失を小さく抑えられることから、検討する価値があるといえるでしょう。

ポイント②詐欺被害回復の実績の多いこと

詐欺被害回復の実績の多いこともポイントの一つです。

ただし、営業職をされている方なら心当たりがあるかもしれませんが、実績や経験については、多少大げさに語ることも珍しくありません。

中には、弁護士登録をしてまだ日の浅い弁護士が経験豊富を語っているというケースもあるようです。

また、相談件数=経験とカウントしているだけで、実際の回収額は多くないこともあります。

そのため、実績や経験を判断する際には

  • 弁護士の経験年数
  • 受任実績
  • 回収額

などを総合的に判断する必要があります。

誠実な弁護士事務所であれば、電話等で問い合わせれば教えてくれるでしょう。

詐欺を受けて借金をしてしまった場合は債務整理を検討する

国際ロマンス詐欺に限らず、副業詐欺や投資詐欺などでは、高額な契約金等を支払うために消費者金融等から借り入れをさせるというケースもあります。

参照:消費者庁「遠隔操作アプリを用いて、消費者金融業者から高額な借入れをさせる副業サポート事業者に関する注意喚起

このような形で消費者金融等から借りたお金をだまし取られてしまった場合は、その回収のために弁護士事務所等に相談をするのは大切です。

ですが、回収が出来なかった場合には、その借金は自分で支払わなければなりません。

ただ、被害額が高額になると、消費者金融等への返済は非常に難しいと言わざるを得ません。

弊社の記事でも、【必見】借金いくらくらい債務整理が必要か?金額別でご紹介しますで解説をした通り、借金額がある程度膨らんでしまった場合には、債務整理を検討した方がいいというケースが非常に多いと言えます。

【必見】借金がいくらまでなら完済可能?債務整理が必要?金額別で紹介借金の返済に苦しんでいる方は多いですが、いくらくらいの借金があれば債務整理を検討した方がよいのでしょうか?借金の金額によって、おすすめの債務整理の方法も変わってきます。 本記事では、借金の金額別に自力返済が可能かどうか、債務整理が必要かどうか、それぞれの金額域でおすすめの債務整理方法をご紹介します...

ですので、詐欺被害に遭い、借金を作ってしまった方は、詐欺被害と別に、債務整理の相談をされることも非常におすすめです。

まとめ

弁護士法人横山法律事務所は、国際ロマンス詐欺や投資詐欺の被害回復を扱う法律事務所です。

公式サイトには依頼者の声が掲載され、被害状況や解決までのプロセスが詳しく紹介されています。

一方で、悪質な二次被害に遭ったという口コミも散見されます。

弁護士法人横山法律事務所の評判が芳しくない理由としては、以下の点が挙げられます。

  • 弁護士の横山 晃崇氏が懲戒の手続きに付された事案の事前公表を受けている
  • 詐欺被害回復の事件は解決が難しいにも関わらず、過大な広告が行われている
  • 着手金を払ったのに対応してもらえないという二次被害の報告が相次いでいる

二次被害等に会わないためには、以下の点を重視する必要があります。

国際ロマンス詐欺のような被害に遭った場合は、費用が適切で実績のある弁護士事務所を探すことが重要です。また、詐欺のために借金をしてしまった場合は、金額によっては債務整理も検討する必要があります。

弁護士法人横山法律事務所については、良い評判もある一方で、悪質な二次被害の報告も見られます。弁護士選びの際は、口コミ評判を参考にしつつ、慎重に見極めることが大切だと言えるでしょう。

  • 記事監修者
  • 弁護士 近藤 裕之
  • 翔躍法律事務所 所属
  • 第一東京弁護士会 所属
  • ※法律問題に関するテキスト監修に限る