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占い詐欺・霊感商法詐欺に騙されないために!知っておきたい手口と対処法

「占いは好きだけど、もしかして詐欺かも?」そう不安に思ったことはありませんか。占いや霊感商法による被害は、今も社会問題として続いています。

特に最近は、スマートフォンやSNSの普及により、誰もが手軽に占いを体験できるようになった一方で、巧妙な手口の詐欺が急増しています。まさか自分だけは大丈夫だろうと思っていても、被害に遭う可能性は誰にでもあります。不安な気持ちにつけこまれ、気づけば高額な請求をされていたという話は決して他人事ではありません。

この記事では、そんな占い詐欺や霊感商法の手口から、万が一被害に遭ってしまった場合の対処法までを、分かりやすく解説します。この記事を読み終える頃には、悪質な詐欺から自分自身を守るための知識が身についているでしょう。

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占い詐欺・霊感商法詐欺の手口とは?

占い詐欺・霊感商法詐欺の起源はどこに?

占い詐欺や霊感商法は、決して最近始まったものではありません。むしろ、人の不安につけ込むというその本質は、何十年も前から存在している古典的な詐欺の手口です。

事例も枚挙に暇がなく、1980年代以降「霊感商法」で有名になった旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)や「最高ですか~!」 「最高で~す!」という掛け合いで有名な法の華三法行、2000年代に入っても、占い師に傾倒した芸能人のニュースが話題になったこともありました。(参考 「オセロ中島を洗脳した“女霊能師”その“素性と手口”全真相」「「最高ですか~!」の「法の華三法行」は今も活動中…逮捕の教祖は公の場から姿消す」「聖本3000万円、多宝塔7000万円…旧統一教会「霊感商法」の底知れない被害 「一刻も早く解散命令を」」)

最近でも2025年09月04日に「建物の土台に水晶を埋め込んで風水を良くし、売却する投資案件」などとうそを言い、現金1000万円をだまし取った占い師が逮捕されたニュースがありました。(詐欺容疑で占師の女逮捕 投資持ち掛け、被害20億円か―福岡県警

占い詐欺や霊感商法などは、現代の私たちが聞くと、あまりに荒唐無稽に思えるかもしれません。しかし、不安な状況にある人は、藁にもすがる思いでこのような言葉を信じてしまうものです。そして、この「人の不安につけこむ」という根源的な手法は、時代が変わっても驚くほど通用してしまうのです。

国民生活センターの資料でも、霊感商法に関する相談が今もなお寄せられていることが報告されています。つまり、人の心につけこむ詐欺の手法は、形を変えて現代でも生き続けているのです。(参照:国民生活センター「霊感商法などへの注意喚起」)

占い詐欺や霊感商法は進化している?

さて、一見非科学的でもある占い詐欺や霊感商法ですが、これらは現代のテクノロジーと合体し、さらに巧妙に進化しました。インターネットやスマートフォンの普及により、詐欺師たちは対面占いというリアルな場だけではなく、占いサイト・アプリ型、電話占い型といった、オンラインの手法で無数の人々にアプローチするようになったのです。

まず、対面占い型です。対面での占いには、古くからある鑑定士とのやり取りが主流です。しかし、これが詐欺になると、鑑定の場で直接不安を煽り、高額な商品やサービスの契約を促します。たとえば、開運グッズやパワーストーンの購入を勧めたり、人生の不幸を解決するための「特別鑑定」と称して法外な料金を請求したりします。密室での鑑定となるため、外部に相談しにくく、被害者が心理的に追い込まれやすいという特徴があります。

次に、占いサイト・アプリ型です。最も被害件数が多いとされるのがこのタイプです。手軽に始められる「無料鑑定」を謳い、まずは利用者をサイトに引き込みます。その後は、メッセージのやり取りごとにポイントを消費させる仕組みで、鑑定を意図的に長引かせます。「重要なメッセージが届いています」「あなたの運命を変える最後の言葉」などと不安を煽り、利用者が次々とポイントを購入してしまうように誘導します。国民生活センターの報告でも、占いサイトに関する相談が年々増加しており、特にオンラインでの被害が深刻化していることがわかります。(参照:国民生活センター「それって占い?!占い師や鑑定士を名乗る者から次々とメッセージが届いてやめられない-占いサイトのトラブルに注意-

電話占い型は、オンラインと対面の中間的存在と言えるでしょう。電話での占いも詐欺の手口に利用されます。会話が途切れないことで、利用者を精神的に依存させやすいのが特徴です。鑑定師は、「もっと深く見る必要がある」「霊的な対話が足りない」といった言葉で、通話時間をひたすら引き延ばします。料金は時間単位で加算されるため、気づいた時には想定外の高額な通話料や鑑定料が請求されます。対面より手軽に利用できる一方で、場所を選ばないため、周囲に相談する機会を失い、被害が深刻化しやすい傾向にあります。

詐欺師たちは、これらの多様な手段を使い分け、人の心の隙間を狙っています。共通しているのは、人の不安や悩みに付け込み、冷静な判断力を奪うことで金銭をだまし取るという点です。


占い詐欺・霊感商法詐欺の手法とは?

現代の占い詐欺の代表的な手法「ポイント詐欺」

その代表的な手口が「ポイント詐欺」です。

この手口は、まず「無料鑑定」や「初回限定ポイントプレゼント」といった甘い言葉で、利用者を占いサイトに誘導します。この段階ではお金はかからないため、多くの人が警戒心を解いてしまいます。しかし、やり取りが始まると「あなたの運命を変えるには、もっと詳しく鑑定する必要があります」と告げられ、有料のポイント購入を促されるのです。

ここがポイントです。詐欺師は、鑑定結果を小出しにし、無意味なメッセージのやり取りを何度も要求してきます。例えば、「あなたの運気を上げる呪文を送信してください」といったような、答えのないやり取りを続けさせ、そのたびに高額なポイントを消費させるのです。利用者は、途中でやめるのがもったいないと感じ、「もう少しで鑑定が終わるはず」と信じて、次々とポイントを購入してしまいます。

こうして、気がつかないうちに数十万円、数百万円もの大金を失ってしまうのです。

霊感商法詐欺は不安を煽る、高額な商品

霊感商法は、霊能者や祈祷師を名乗る人物が、人々の不安や恐怖につけ込んで高額な商品やサービスを売りつける詐欺です。「先祖の因縁で不幸が続く」「悪霊が憑いている」などと根拠のないことを断定し、利用者の恐怖心を煽ります。すると、人はその言葉を信じてしまい、何とかして状況を改善したいと強く願います。

の心理を利用して、除霊や祈祷と称して多額の現金を要求したり、ごく普通の壺や印鑑を「ご利益がある」と言って法外な値段で売りつけたりするのです。商品が高額であるほど、消費者は「それだけ価値があるものだ」と錯覚してしまいます。国民生活センターが注意喚起している通り、このような被害は、特に高齢者や孤独を感じている人が狙われやすい傾向にあります。

被害が拡大するのは、商品やサービスの効果が感じられなくても、「自分の信心が足りないからだ」と思い込まされてしまうからです。そして、さらに高額な商品を購入させられるという悪循環に陥るのです。このような商法は、消費者の正常な判断力を奪い、経済的・精神的な被害を深く与える点が非常に悪質です。(参照:国民生活センター「霊感商法などへの注意喚起」)

孤独につけこむ巧妙な手口

霊感商法がなぜここまで被害を広げるのか、その背景には、被害者の孤独や孤立につけ込む巧妙な手口があります。詐欺グループは、被害者が心を開いてくれるまで時間をかけ、親身になって話を聞くふりをします。悩みを聞き出し、共感を示すことで、深い人間関係を築こうとします。

また、詐欺師は「この特別な力は、あなたにしか授けられません」「この鑑定内容は、誰にも言ってはいけません」などと口止めをします。被害者は、外部に相談する機会を失い、完全に孤立してしまうのです。

警視庁も「霊感商法」への注意を呼びかけており、不幸な出来事をきっかけに付け入られるケースが多数発生していると警告しています。(参照:警視庁「霊感商法」)

このように、霊感商法は金銭的な被害だけでなく、人間関係を破壊し、社会的な分断をもたらす恐ろしい詐欺なのです。


諦めないで!被害回復の道

まずは証拠保全!相談先は?

もし占い詐欺や霊感商法の被害に遭ってしまったら、まずは落ち着くことが大切です。そして、何よりも重要なのは「証拠を保全する」ことです。詐欺師とのやり取りの履歴、送金記録、契約書、サイトの画面など、被害を証明できるものをすべて保存してください。スクリーンショットを撮ったり、書面を写真に撮るなどして、できる限り多くの証拠を残しておきましょう。

続いて、公的な相談窓口へ連絡することが不可欠です。一人で悩まず、すぐに専門家を頼るべきです。最初に相談すべき窓口は、消費者ホットライン「188(いやや!)」です。最寄りの消費生活センターへ繋いでくれ、具体的な対処法を教えてもらえます。次に、詐欺罪(他人を騙して金品を奪い取る犯罪)の可能性を視野に入れる場合は、警察へ相談することも検討してください。

これらの公的機関は、被害の全体像を把握し、同様の被害を食い止めるための重要な役割を担っています。あなたの情報が、他の誰かを守ることにも繋がります。したがって、勇気を出して一歩踏み出すことが、被害回復への第一歩となります。

弁護士・司法書士へ相談

詐欺被害の返金交渉は、個人で行うことが非常に難しいです。なぜなら、詐欺グループは連絡先を頻繁に変えたり、身元を隠していることが多いためです。

そのため、返金交渉を進めるには、法律の専門家である弁護士や司法書士に依頼することが最も確実な方法となります。

弁護士や司法書士は、あなたの代わりに詐欺業者との交渉を行ったり、裁判所の手続きを進めたりすることができます。特に、詐欺被害の解決実績が豊富な事務所が多く、法的な知識や経験から適切な対応をしてくれます。

相談する際には、これまでに集めた証拠をすべて持参し、被害状況を詳しく伝えることが重要です。多くの事務所では、初回相談を無料で行っているので、まずは相談してみることをお勧めします。

ただし、専門家を選ぶ際は、ウェブサイトなどを確認し、詐欺被害の解決実績が豊富かどうかを慎重に見極めるようにしましょう。

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