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債務整理

任意整理・個人再生・自己破産のメリットについて

債務整理はお金の悩みを解決する手続きですが、大まかに分けると任意整理・法的整理に部類され、法的整理の中にも自己破産・個人再生の2つに分けられます。

この記事では任意整理・個人再生・自己破産のメリットについて解説していきます。

債務整理のデメリット・よくある誤解について

任意整理のメリット

借金の返済額が減額される

任意整理をすると、借金の返済額が減額されます。
将来利息のカットができた場合、元金が毎月確実に減っていくため、借金がなかなか減らないという事態は起こりません。

借金が確実に減ることで、生活の負担も同時に軽減させることができるので借金完済の希望が見えてくるメリットがあります。

精神的な負担が軽減される

消費者金融や信販会社から借金をして、毎月のように督促連絡がくると精神的にプレッシャーとなります。

弁護士等に任意整理手続きを依頼して、弁護士等が受任通知を債権者に送ると、それ以降債権者は債務者へ直接督促することが禁止されます。(貸金業法第21条第1項9号・債権管理回収業に関する特別措置法第18号第8項)

督促がなくなれば、債務者も冷静な判断で借金の返済について考えることができます。また、電話や書類でも督促が届かなくなるため家族に知られてしまう可能性もなくなります。

過払金が戻ってくる可能性

任意整理をすると、過払金が戻ってくる可能性があります。
過払金とは払いすぎてしまった利息のことで、任意整理をすれば一緒に過払金を取り戻すことができます。

戻ってきた過払金を返済に使うこともできるので、少し余裕が出てくることに期待ができます。
過払金には時効があるため、できるだけ早めに手続きをしましょう。

手続きが簡単

任意整理は他の債務整理手続きに比べて手続きが簡単というメリットがあります。

自己破産や個人再生の手続きは裁判所で手続きをするため、手続きが複雑になり時間もかかります。しかし、任意整理は裁判所を使わず、債権者との直接の交渉なので、比較的簡単にできます。

また、手続きにかかる時間も少ないため、気軽に任意整理できる点は大きなメリットと言えます。

財産を取られることはない

任意整理をしても、財産を取られることはありません。

債務整理と聞くと、不動産や車などの財産を没収されてしまうイメージを持つ人が多いですが、任意整理の場合は自分の財産はそのまま持ち続けることができます。

個人再生のメリット

借金を減額できる

個人再生をすることで借金を圧縮することができます。

多額の借金を抱えてしまい、任意整理で返済することは難しいが自己破産も利用できないという方に向いている手続きです。

住宅や車を残せる

個人再生は法的手続きということもあり、住宅ローンの特例があります。

住宅ローンの特例を利用することで、現在自分が住んでいる住宅ローンのみ支払い続けることができ、自己破産のように住まいを手放す必要がありません。
また、ローンが支払い終わっている車であれば処分されることはないため、そのまま車も残せます。

しかし、自動車ローンの支払いが残っている場合は、原則としてローン会社に車を引き揚げられます。

督促が止まる

消費者金融や銀行などの支払いにおける督促は、弁護士や司法書士が代理人につくことでストップします。

賃金業法により、弁護士や司法書士から受任通知を受け取った債権者は、それ以降本人に直接連絡をすることが禁止されるため、催促から解放されます。
ただし、支払いが終わるというわけではないので、注意しましょう。

自己破産のメリット

返済義務が免除される

多くの債務者が、この”返済義務の免除”を目的に自己破産します。
“返済義務の免除”とは、裁判所に「支払いができない状態」と認めてもらい、支払いを免除する決定をすることです。

これを”免責許可の決定”と言います。この免責許可の決定により、それまでの借金の返済義務がなくなります。

請求・督促がなくなる

自己破産を弁護士や司法書士に依頼すると、債権者へ受任通知が郵送されます。

債権者がこの受任通知を受けると、今後直接債務者に連絡、請求することは金融庁のガイドラインにより禁止されています。よって、請求や督促がなくなります。

財産のすべては失わない

自己破産というと、”お金になる財産はすべて没収される”というイメージを持っている方が多くいます。

実際、個人の場合は全ての財産を処分されことはありません。

誰でも申し立てることが可能

裁判所に、「支払いが困難である」と認められれば、誰でも自己破産手続きをすることができます。

とくに収入についての制ないため、無職や生活保護を受けている人、主婦であっても自己破産をすることは可能です。