副業として投資を始める方が多いなか、その手段としてFXを選ぶ方が増えてきています。
FXは、ハイリスクハイリターンな投資方法で少額から始められることから、ハードルが低く気軽に始めることができます。
そのため、上手くいって月に数十万円を稼げる方もいれば、まったく利益が出ずに資金を減らしてしまう方もいます。
FXは知識を習得することで安定的に稼ぐことができますが、知識がないまま始めてしまうのは非常に危険です。
そこで本記事では、FXを副業として稼いでいくために安定的に稼いでいくための方法について解説します。
目次
FXが副業としておすすめな理由
FXとは、各国通貨を売買する「外国為替」を利用した投資方法で、安く買って高く売る(高く売って安く買う)ことで利益を得られる為替差益で稼ぐことができます。
また、ポジションを数日にわたって保有する場合は、通貨ペアの「スワップポイント」で稼ぐことができます。
そんなFXが副業におすすめな理由は以下の5つがあげられます。
24時間取引できる
少額から始められる
世界の経済情勢に詳しくなる
利益20万円までは確定申告が不要
会社にバレることなく取引できる
これらの点について、それぞれ解説します。
24時間取引できる
1つ目の理由は、24時間取引できる点です。
株式投資の場合は、東京証券取引所が開かれている平日の9時~15時までしか取引できず、米国株を取引する場合はニューヨーク証券取引所が開かれている23時30分~翌朝6時までとなっています。
投資信託なども同じ仕組みとなっているため、取引できる時間が決まっていることで「買いたいときに買えない」「売りたいときに売れない」というもどかしさがあります。
しかし、FXの場合は世界中の市場が取引対象となっており、常にどこかの国の市場が開かれていることから、平日であれば基本的に24時間取引が可能です。
各地域の市場カレンダーは以下のとおりです。
ウェリントン市場 | 日本時間 5時 ~ 13時 |
東京市場 | 日本時間 9時 ~ 17時 |
ロンドン市場 | 日本時間 16時 ~ 23時 |
ニューヨーク市場 | 日本時間 21時 ~ 翌6時 |
このように常にどこかの市場が開かれていることから、早朝でも日中でも、夜中でも好きなタイミングで取引できることから、副業として取り組みやすいでしょう。
少額から始められる
2つ目の理由は、少額から始められる点です。
FXは、投資のなかで唯一といっていいほど、「少額の資金で大きな取引をできる」といっても過言ではありません。
その理由は、FXはレバレッジが掛けられる投資となっており、資金に対して25倍までの取引ができるためです。
現物取引の場合は、10万円あれば10万円までの取り引きしかできませんが、FXの場合はレバレッジ25倍がきいていることで、10万円の資金で250万円分の取引ができます。
また、実際に取引する通貨数量でいうと、米ドル円は約17,000枚まで取引できます。
(計算式:資金10万円 × レバレッジ25倍 ÷ 米ドル円145円 = 17,241枚)
17,000枚を上昇するという予測で買いエントリーした場合、1円上昇すると17,000円の利益、2円上昇すると34,000円の利益となります。
※負けた場合は資金×25倍のマイナスになるわけではなく、資金がゼロになるだけとなります。
例えば10万円の資金があれば最大で250万円分の取引ができると前述しましたが、損失については最大で10万円です。
このようにFXは少額で始められることから、まずは小さな金額から始めるといったことも可能です。
世界の経済情勢に詳しくなる
3つ目の理由は、世界の経済情勢に詳しくなる点です。
各国の通貨を取引するため、海外の経済情勢など少なからず知っておく必要があり、また関連した指標などの知識が必要となります。
たとえば、以下のような出来事には関心をもつ方が良いです。
各国の金融政策(利上げ・利下げ等について)
各国の経済指標(アメリカ雇用統計や消費者物価指数など)
突発的な出来事や戦争の動向(コロナショックやウクライナ戦争など)
これらの情報によって、通貨ペアの価格が大きく動くことがあるので、慣れるまでは情報収集が難しいと思いますが、外国の状況に詳しくなれるという点でメリットがあると言えるでしょう。
利益20万円までは確定申告が不要
4つ目の理由は、利益20万円までは確定申告が不要という点です。
FXの取引によって20万円以上の利益を得た場合は、ご自身のお住まいの管轄となる税務署へ行き、確定申告で税金を納める必要があります。
納税額は、利益に対して一律20.315%(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%)の税金が課されます。
しかし、初心者の間で利益が20万円以下の場合は確定申告不要なので、まずは取引に慣れることを目的に、FXを少額から始めると良いでしょう。
会社にバレることなく取引できる
5つ目の理由は、会社にバレることなく取引できる点です。
副業で最もネックとなるのが、就業規則に違反して会社にバレることです。
近年は、副業を認める会社も増えてきましたが、それでもこっそりとやりたいという方が多く、隠れて何かの方法で稼いでいる方も良いでしょう。
しかし、FXで得た利益は20万円未満であれば確定申告が不要なので、バレることがありません。
また、1年で20万円以上の利益が出た場合でも、住民税の支払方法を「普通徴収」という自分で納める方法にしておけば、会社にバレる心配はありません。
FXの取引に慣れてきた場合、月に数万円と稼げるようになってくることから、副業としてFXをしている方は、税金面でも予習しておくことをおすすめします。
FXを副業とした場合の注意点
ここまで、FXが副業としておすすめの理由を解説してきましたが、以下の3点について注意が必要です。
知識を習得してから始める
資金管理を徹底する
メンタル的に疲れない方法で取引する
これらの点について、それぞれ解説します。
知識を習得してから始める
1つ目の注意点は、知識を習得してから始めるということです。
FXは、知識量で安定的な取引ができるかが決まってきます。
必要となる知識としては、以下のようなものがあげられます。
通貨ペアの関係性
トレードスタイルの違い
チャート分析の方法
資金管理方法
各国経済情勢などを把握
これらの点について、しっかりと把握したうえで始めることが重要で、万が一どれかが欠けてしまうと、ちぐはぐな取り引きとなりかねません。
そのため、FXを始める際は上記のような知識は最低限もっておくようにしましょう。
チャート分析の手法の一つである「テクニカル分析」に関しては、以下の記事をご参照ください。
資金管理を徹底する
2つ目の注意点は、資金管理を徹底することです。
資金管理には「ロット数の調整」や「損失許容額の把握」など、資金に対してどのような取引をするかという点について、事前にルールを作ることです。
このルールを決めずに漠然と取引を行うと、下手すると資金が全損するリスクがあります。
そのため、取引をする際は資金面でどのような取引が安全かつ継続的に行えるかということを事前に確認したうえで始めるようにしましょう。
メンタル的に疲れない方法で取引する
3つ目の注意点は、メンタル的に疲れない方法で取引することです。
FXは、メンタルの状況がトレード結果に大きく反映されます。
とくに損失を被るメンタルや考え方は以下のようなものがあげられます。
前の日の損失を取り返すために今日は大きな取引で稼ごう!
損切りしたくないから相場が回復するまで放置しよう!
含み益が消えてほしくないので早めに利確しよう!
このように、その場の感情で売買を決めていては、継続的に利益をあげていくことは難しいです。
安全かつ継続的に利益を上げていく場合は、習得した知識をもってトレードのルール作り、そのルールを確実に実践していくことが大切となるため、取引を行う際は心に余裕をもって、ルール通りのトレードをすることを心掛けると良いでしょう。
まとめ
ここまでFXが副業として稼げるのかという点について解説してきましたが、実際にFXは大きな金額を稼げる方法です。
FXを副業とするには、メリットやデメリットが存在しますが、もし上達すれば本業程度のお金を稼ぐことができます。
そのため、安定してお金を稼いでいきたい場合は、「知識の習得」や「取引手法を考える」といいでしょう。
そのような初心者の方に向けて、本記事を執筆いたしましたので、ぜひ最後までお読みいただき、FXの実体をよく把握したうえで副業として始めてみてください。