2024年から新NISAが始まることから、対象ファンド(購入できる商品)が続々と公開されており、2023年9月現在で1500種類以上が公表されています。
多くの投資対象があるため、自分に合ったファンドを探せる一方で、何を買えば良いのかわからないという方は多いでしょう。
また投資を実際にしたことがない方であれば、なおさら何を基準に選べば良いかわからないと思います。
そこで本記事では、おすすめの投資方法を公開し、稼げる理由について解説します。
まだ新NISAの概要を把握していないという方は、以下の記事をお読みいただいたうえで、本記事で紹介する方法を試してみてください。
投資信託の特徴
そもそも、新NISAのつみたて投資枠で投資しようと思っているけど、「投資信託」がどういうものかわかっていないという方が多いと思います。
複数の投資家から集めた資金をひとつにまとめ、ファンドマネージャーと呼ばれる運用のプロが株式や債権など様々な投資対象を選定し運用する金融商品のこと
自分で運用するとなれば、個別株を選定するにも「決算状況」「将来性」など様々な点から情報を収集する必要があり、また海外の個別株や債権など様々な投資対象があるなか、何を根拠に投資をすべきか初心者の方ではとても判断できない場合が多いです。
しかし投資信託は、資金を預けるだけで運用のプロが選定から運用まで、すべて代行してくれるため誰でも簡単に投資を始めることができます。
そんな投資信託には以下の3つの特徴があります。
・投資のプロが運用してくれる
・少額から始められる
・分散投資ができる
それぞれの特徴について解説します。
投資のプロが運用してくれる
1つ目の特徴は、投資のプロが運用してくれるという点です。
もし個人で投資をしようとなると、個別株に投資するための情報収集や、経済情勢の把握など様々な知識を習得する必要があります。
しかし、投資信託であれば、ファンドマネージャーと呼ばれる投資のプロに任せておけば、銘柄の選定から運用の方法などすべてを自動的に行ってくれます。
投資のプロに任せておくだけで資産運用を行うことができるので、投資信託は初心者の方でも参入しやすい投資方法といえるでしょう。
少額から始められる
2つ目の特徴は、少額から始められるという点です。
投資信託は、数百円から始めることができる投資方法で、少額から始められるということもあり、初めて投資を行う方にとっては最適な商品といえます。
数百円でも投資を行える理由としては、投資信託は複数の投資家から資金を集めて、大きな資金として運用するためです。
1人の資金を運用するよりも、多くの人数から集めた資金で運用するほうが、より大きなお金を動かすことができ、利益を得られる金額も大きくなるという特徴があります。
なお、少額から始められるものの、利益として分配される際は投資した金額に応じた割合で分配されるので、より多くの利益を得たい場合は相応の金額を投資する必要があるのでご注意ください。
分散投資が可能である
3つ目の特徴は、分散投資が可能という点です。
分散投資とは、投資対象を分散することで、損失リスクを低減させることができます。
たとえば、AとBという銘柄に投資していたとして、Aがマイナスになったとしても、Bでプラスとなっている場合、Aのマイナスを補うことができます。
このように、投資をするうえで分散投資はリスクを抑えるうえでとても大切なことです。
万が一、分散せずに一極集中で投資をしてしまうと、利益を得られる際は大きくなりますが、それに伴って損失を被る際も金額が大きくなるという特徴があります。
しかし、投資信託は運用のプロが損失リスクを極力減らすために、自動的に分散投資を行ってくれるため安心して任せておくことができます。
新NISAを始めるならインデックス投資がおすすめ
ここまで、投資信託の概要について解説してきましたが、新NISAで稼げる投資方法は「インデックス投資」がおすすめです。
投資信託を始めるうえで、まずは「インデックス投資」か「アクティブ投資」のどちらで運用するかを決める必要があります。
それぞれの特徴は以下のとおりです。
インデックス投資 | アクティブ投資 | |
運用方針 | 参考にしている指数と連動することを目標とする | 参考にしている指数を上回ることを目標とする |
銘柄の組み入れ方 | 指数と同じ構成で組み入れる | 優良銘柄を調査・分析し運用銘柄に組み入れる |
コスト | アクティブ運用より安い傾向にある | インデックス運用より高い傾向にある |
リターン | 指数以上のリターンは期待しにくい | 指数以上のリターンが期待できる |
インデックス投資は、参考としている指数に連動するよう運用され、組み入れられている銘柄についても値動きが安定している銘柄が多いため、手堅く運用することができます。
また、運用コストとしてもアクティブ投資よりは安く抑えられるため、複数のファンドで運用したい場合にもお得です。
そしてポイントとなるのが、リターンの部分です。
アクティブ投資の場合は指数以上の成績を目指すという特性上、想定以上のリターンが期待できる反面、想定以上の損失を被るというリスクもあります。
そのため、長期で複利効果を活かして運用するには向いていません。
しかし、インデックス投資の場合は指数との連動を目指して運用していることから、想定以上のリターンは見込めないものの、安定して利益を積み重ねていくことができます。
安定して利益を積み重ねることで、複利効果が最大限に発揮され、結果的に将来大きなリターンを得ることに繋がることから、新NISAを始める場合はインデックス投資をおすすめします。
インデックス投資の特徴
インデックス投資がおすすめということはわかったけど、どういった部分が優れている?と疑問に思った方もいるでしょう。
そこで、インデックス投資の特徴として、以下の3点を解説します。
それぞれの特徴について解説します。
・値動きを把握しやすい
・運用コストを安く抑えられる
・短期間で大きなリターンは期待できない
値動きを把握しやすい
1つ目の特徴は、値動きを把握しやすいという点です。
インデックス投資は指数と連動した値動きを目指して運用していることから、ニュースや経済状況から状況が把握しやすいという点があります。
みなさんもテレビを見ていて「今日の日経平均株価は前日と比べて〇〇円上昇」という場面を目撃したことがあると思いますが、こういった情報が運用成果に直結しているのです。
たとえば、日本株関連の投資信託で運用している場合は、日経平均株価が上昇すれば値上がりしており、反対に下落していれば値下がりしているということになります。
このように値動きの情報が簡単に把握できるのはインデックス投資の特徴といえます。
運用コストを安く抑えられる
2つ目の特徴は、運用コストを安く抑えられるという点です。
投資信託は、購入時の手数料や運用管理費用(信託報酬)という費用がかかり、アクティブ投資はこれらの費用が高い傾向にありますが、インデックス投資は安い傾向にあります。
また、インデックス投資には「ノーロード(購入時手数料無料)」の商品も多いため、運用コストを抑えれるという点でもインデックス投資は優れているといえるでしょう。
短期間で大きなリターンは期待できない
3つ目の特徴は、短期間で大きなリターンは期待できないという点です。
インデックス投資は、指数と連動した値動きを目指していることから、大幅に上昇や下落が起こらないのも特徴のひとつです。
アクティブ投資の場合は、指数以上の値動きを目指していることから、急騰する場面があれば暴落する場面があります。
そのため、大きな利益を上げられる場合が出てきますが、反対に大きな損失を被るリスクがあります。
しかし、インデックス投資は、大きな利益は期待できないものの安定した運用で推移するため、長期でこつこつ利益を積み重ねていくのに向いている商品といえるでしょう。
まとめ
ここまで、投資信託の概要やインデックス投資の特徴などについて解説してきました。
インデックス投資は、指数以上の値動きが起こらないことから、大きな利益を短期間で得ることは期待できませんが、安定した運用で手堅く利益を上げることができます。
投資で資産を運用するうえで最も大切な部分が、リスクを抑えて着実に増やしていくことです。
またインデックス投資で、こつこつ利益を積み重ねて長期で運用することで、複利効果が最大限に発揮され、将来的に大きな利益を得ることに繋がります。
そのため、短期で利益が上がらないからといってやめてしまうのではなく、長期的なスパンで考えて、地道に利益を積み重ねて運用していくといいでしょう。