投資を始めようと考えているものの、本当にお金が増えるのか不安と思う方も多いでしょう。
実際のところ、NISAを長期運用した場合はほとんど負けることがないというのが現状です。
ただし、損をしないためには注意すべき点があり、それを守らないと損をする可能性がかなり高くなります。
そこで本記事では、実際に運用した場合のシミュレーションでいくら稼げるのかを解説すると同時に、損をしないためのコツについてもくわしく解説します。
目次
新NISAで運用した場合のシミュレーション
新NISA(つみたて投資枠)で運用した場合のシミュレーションとして、年利5%で運用できたと仮定して、月1万円・3万円・5万円・10万円の4パターンで運用した場合をみていきます。
月1万円で運用した場合
運用期間 | 積立総額 | 積立額+運用益 | 利益額 |
5年 | 600,000円 | 696,230円 | +96,230円 |
10年 | 1,200,000円 | 1,584,814円 | +384,814円 |
15年 | 1,800,000円 | 2,718,899円 | +918,899円 |
20年 | 2,400,000円 | 4,166,310円 | +1,766,310円 |
25年 | 3,000,000円 | 6,013,614円 | +3,013,614円 |
30年 | 3,600,000円 | 8,371,295円 | +4,771,295円 |
月1万円の積み立てで、年利5%で運用できると想定し、10年間運用した場合は積立額と運用益を合わせると1,584,814円(+384,814円)となります。
また、20年間の場合は4,166,310円(+1,766,310円)という結果が出ました。
これらの結果から、NISAの非課税制度による節税効果が10年で78,175円・20年で358,826円という結果になりました。
さらに、新NISAでは非課税期間が恒久化されたことから、30年間運用した場合は、8,371,295円(+4,771,295円)という結果となり、969,289円の節税効果があります。
月3万円で運用した場合
運用期間 | 積立総額 | 積立額+運用益 | 利益額 |
5年 | 1,800,000円 | 2,088,689円 | +288,689円 |
10年 | 3,600,000円 | 4,754,443円 | +1,154,443円 |
15年 | 5,400,000円 | 8,156,697円 | +2,756,697円 |
20年 | 7,200,000円 | 12,498,931円 | +5,298,931円 |
25年 | 9,000,000円 | 18,040,843円 | +9,040,843円 |
30年 | 10,800,000円 | 25,113,884円 | +14,313,884円 |
月3万円の積み立てで、年利5%で運用できると想定し、10年間運用した場合は積立額と運用益を合わせると2,088,689円(+1,154,443円)となります。
また、20年間の場合は12,498,931円(+5,298,931円)という結果が出ました。
これらの結果から、NISAの非課税制度による節税効果が10年で234,525円・20年で1,076,478円という結果になりました。
さらに、30年間運用した場合は、25,113,884円(+14,313,884円)という結果となり、2,907,886円の節税効果があります。
月5万円で運用した場合
運用期間 | 積立総額 | 積立額+運用益 | 利益額 |
5年 | 3,000,000円 | 3,481,148円 | +481,148円 |
10年 | 6,000,000円 | 7,924,072円 | +1,924,072円 |
15年 | 9,000,000円 | 13,594,495円 | +4,594,495円 |
20年 | 12,000,000円 | 20,831,551円 | +8,831,551円 |
25年 | 15,000,000円 | 30,068,072円 | +15,068,072円 |
30年 | 18,000,000円 | 41,856,474円 | +23,856,474円 |
月5万円の積み立てで、年利5%で運用できると想定し、10年間運用した場合は積立額と運用益を合わせると7,924,072円(+1,924,072円)となります。
また、20年間の場合は20,831,551円(+8,831,551円)という結果が出ました。
これらの結果から、NISAの非課税制度による節税効果が10年で390,875円・20年で1,794,130円という結果になりました。
さらに、30年間運用した場合は、41,856,474円(+23,856,474円)という結果となり、4,846,443円の節税効果があります。
月10万円で運用した場合(年間非課税枠の上限120万円となる金額)
運用期間 | 積立総額 | 積立額+運用益 | 節税効果 |
5年 | 6,000,000円 | 6,962,295円 | +962,295円 |
10年 | 12,000,000円 | 15,848,145円 | +3,848,145円 |
15年 | 18,000,000円 | 27,188,990円 | +9,188,990円 |
20年 | 18,000,000円 | 34,700,807円 | +16,700,807円 |
25年 | 18,000,000円 | 44,288,000円 | +26,288,000円 |
30年 | 18,000,000円 | 56,523,958円 | +38,523,958円 |
※15年目以降は保有限度額1,800万円を超過するため購入不可
月10万円の積み立てで、年利5%で運用できると想定し、10年間運用した場合は積立額と運用益を合わせると15,848,145円(+3,848,145円)となります。
また、20年間の場合は34,700,807円(+16,700,807円)という結果が出ました。
これらの結果から、NISAの非課税制度による節税効果が10年で781,751円・20年で3,392,769円という結果になりました。
さらに、30年間運用した場合は、56,523,958円(+38,523,958円)という結果となり、7,826,142円の節税効果があります。
新NISAで運用する際のコツ
ここまで、新NISAで運用した場合のシミュレーションを、積立額ごとに行ってきましたが、運用のコツは以下の3点です。
・長期的に運用する
・運用額を多くする
・今すぐ必要ではないお金で投資する
投資は、期間が長ければ長いほど大きな利益を生む可能性が高まり、それと同時に投資資金が多いほど利益の額も大きくなるという面があります。
そのため、NISAで運用しようか悩んでいる方は、なるべく早めに資金を準備して始めることをおすすめします。
また、投資資金にあてるお金は、生活に支障のない金額で投資することも重要なポイントです。
NISAに投資したものの、現金が必要となった場合、現金に戻すには4日程度かかることから、現金が必要という場面では困る場合が出てきます。
そのため、投資資金は生活に必要なお金を使うのではなく、貯金の一部で投資するということを心掛けてください。
そうすることで、投資に対する焦りがなくなり、地道に積み立てていくことができ、最終的に大きな利益を得ることに繋がるでしょう。
まとめ
ここまで新NISAで投資した場合のシミュレーションと運用のコツについて解説してきました。
投資初心者の方であれば、投資をしてもどのように増えるかイメージできなかった方も多いと思いますが、本記事をお読みいただければどのように増えていくかイメージしやすいと思います。
投資は短い期間で結果を出そうとすると高い確率で損をするので、新NISAで運用する場合は、余剰資金で計画的に投資することを心掛け、なるべく長期で運用することを念頭に始めるといいでしょう。
なお、本記事のシミュレーションは、年利5%で運用できた場合を記載していますが、あくまで仮の運用成績でシミュレーションしているため、5%を下回ることもあります。
そのため、実際に投資する際は、購入する投資信託の過去から現在までの成績を参考に、購入を検討するようにしてください。