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債務整理

債務整理以外の方法で借金完済はできる?デメリットは?

債務整理以外

借金問題を解決する方法として、債務整理が有効であるということは、他の記事でも何度もご紹介してきた通りです。

ですが、債務整理は借金問題を解決するための手段の一つにすぎず、借金完済のためにはほかの方法も存在します。

ただし、債務整理以外の方法で借金完済を目指すことは決して簡単ではなく、最終的には計画が破綻してしまう方も多くおられます。

本記事では

  • 債務整理以外の借金返済を楽にする方法
  • 債務整理以外の借金返済のデメリットや失敗例

について解説をしていきます。

債務整理以外で借金返済を楽にする方法とは?

債務整理以外の方法(1)おまとめローンを利用する

まず、おまとめローンは、複数の借金を抱えている人向けのローンです。

銀行や消費者金融などの金融機関が扱っており、金融機関が借金を肩代わりして一括で支払う代わりに、今後、債務者はおまとめローンを返済する、という仕組みです。

おまとめローンのメリットの一つは、金利を下げてもらえる可能性があることです。

消費者金融やクレジットカードでは、貸したお金に対して、利息を請求しています。

これが、業者の利益に繋がるのです。

そして、一般的な貸金業者では、この年間利息が最大で15%程度に設定されています。

この高額な利息による負担が、借金の減りづらい一因となっているのです。

一方で、おまとめローンを利用すると、この利息を下げてもらえる場合があります。

また、返済額を低額に設定してもらえた場合は、毎月の返済も減らせることもあります。

さらに、借金の整理方法として、信用情報に悪影響を与えることがありません。

そのため、債務整理とは違い、ブラックリストに載らないという点が魅力だと考えることできるでしょう。

債務整理以外の方法(2)誰かに肩代わりしてもらう

おまとめローンの項目でもお伝えしましたが、借金が減りづらい理由のひとつは、貸金業者の設定する利息が高く、支払いを行っても元金がなかなか減らないことにあります。

この点、親族や友人から借り入れをしても、利子を請求されることは普通はありません。

また、返済の融通も利くことが多いです。

他人に借金のことを話すのは気が引けるかもしれませんが、借金を返しきれないと感じた時は、親族や友人に助けを求め、一時的に借金を肩代わりしてもらうことを考えても良いかもしれません。

債務整理以外の方法(3)生活保護を受ける

生活保護を受けるというのも一つの方法として考えられます。

生活保護を受給している場合、保護費から借金を返済してはいけないということになっています。

そのことは、すべての消費者金融やクレジットカード会社が知っていることです。

業者によっては「生活保護を受給している」と伝えると、連絡や催促が来なくなるということもあります。

そのため、明日の生活にも困る状況であれば、生活保護を申請して、いったんは借金の返済をストップすることで、生活を立て直していくというのは方法としてありです。

債務整理以外の方法(4)その他の方法

上記以外にも、誰にも頼らず自力で借金を返す、と言う方法もあります。

つまり、「収入を増やして収支を改善して、自力で借金を返しきる」という王道の返済方法です。

もっとも、これが通用するのは「返済可能な金額」に限られるでしょう。

一般論として、借金の総額が年収の3分の1を越えている場合は、債務整理を考えた方が良いと言われています。

借金の総額が年収の3分の1を越えたら絶対に自力返済は無理というわけではありません。

ただし、この金額を越えているなら、債務整理をした方が効率的に、自力返済よりも負担が少ない形で返済が出来るというケースがほとんどです。

絶対に取るべきではない方法

一方で、絶対に取るべきではない方法も存在します。

絶対に取るべきではない方法(1)夜逃げ

まず、夜逃げです。

夜逃げとは、一切の借金を返さずに行方をくらますことです。

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一生、ブラックリストでも良い

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逃げた後のこと?知ったことか!

と開き直った債務者になると、夜逃げを選ぶこともあります。

普段から借金に苦しめられてる方にとっては、物理的に借金から解放されるという意味では気持ちはいいかもしれません。

ですが、当たり前ですがこれでは借金問題は何も解決はしません。

どころか、このような方法は、債務者の人生に暗い影を落とすこととなります。

その後の人生を一生、債務者のまま生きなければなりません。

それどころか、住宅ローンや車のローンも組めない悲惨な人生を送ることになるのです。

「夜逃げ」は、絶対に推奨できません。

絶対に取るべきではない方法(2)一発逆転を狙う行為

他にも、借金に困った債務者は一発逆転を狙って無謀な行為に出ることなどがあります。

無謀な行為の例として

  • 競馬やボートに有り金を全部突っ込む
  • オンラインカジノで高倍率の賭けをする
  • ハイレバレッジなFX取引に手を出す
  • 「一日〇万円稼げる」という怪しい副業に手を出す
  • 匿名で流動型の犯罪組織に加入し、田舎で老夫婦の家に押し入る

当たり前ですあg、ほとんどの人はこれに失敗します。

そして、失敗した時のリスクはすさまじく大きく、絶対割に合いません。

ですので、夜逃げ同様に絶対に推奨できません。

債務整理以外の方法のデメリットとは?

おまとめローンのデメリット

業者が儲けるための仕組み?「おまとめローン」のデメリットとは

先ほども申し上げましたが、貸金業者にとって儲けの源泉は利息です。

それは、借り換えやおまとめローンも同様で、利息を取れるからおまとめローンの貸し出しをするのです。

おまとめローンの広告を見ると、最低金利1.5%~などと書いてあります。

ですが、このような低金利は実際にはほとんど適用されることはほとんどありません。

業者によっても異なりますが、5~10%程度の利息が付くことが多いように感じます。

また、返済額を低く抑えてくれるというメリットも、返済期間が長引くことで、長期間利息を得るためにやっているという面があります。

利息を含めた返済の総額は、結局おまとめ前とそれほど変わらなかったということもよく起こります。

信用情報に影響がないのはむしろ問題

さらに、信用情報に影響が出ないことも問題です。

「信用情報に影響が出る方が問題だ」と思うかもしれません。

ですが、信用情報に影響が出れば、それ以降は、新規の借り入れやクレジットカードやキャッシングの利用継続が制限されます。

つまり、これ以上借金をしようと思っても、借り入れができなくなるのです。

一方で、おまとめローンの場合、信用情報には影響がないため、新規の契約も可能です。

まとめた消費者金融やクレジットカードも、利用停止になっていなければ利用できます。

つまり、借金を増やせてしまうのです。

れにより、おまとめローンの返済が終わらないうちに、再度キャッシングやクレジットカードを利用してしまい、気づけば「借金が全く減っていないどこから増えている」という事態に陥る人が、後を絶たないのです。

誰かに肩代わりしてもらうのデメリット

おまとめローンよりはマシ?誰かに肩代わりしてもらうときのデメリット

おまとめローンの項目では、借金が膨らむという話をご紹介しました。

親族や知人の肩代わりも「信用情報に影響がない」ことはデメリットになり得ます。

結局、肩代わりをしたところで、クレジットカードや消費者金融は利用可能のままです。

家計を徹底的に管理しないのであれば、再度借金に手を出してしまい、また借金を増やす可能性が残されているのです。

まさに金の切れ目が縁の切れ目

さらに、おまとめローンよりも怖いのが、「人間関係を破壊する場合があること」です。

お金を貸してくれる業者は、あくまでビジネスでやってます。借金の完済さえしてしまえばその会社とのお付き合いは終了です。

ですが、家族や知人による金銭援助や借金の肩代わりをしてもらったという事実は、その人たちの関係に一生の影響を与えます。

関係が続く限り、「あの時助けてやっただろう」という気持ちは続くことになるのです。

しばしば、子供が「一生のお願い」と言って駄々をこねることがあります。

借金の肩代わりはまさに「一生のお願い」です。

そして、子供なら「一生のお願いなんて可愛らしい」で済みますが、

大人の世界では、文字通り一生に渡って影響があることを忘れてはなりません。

生活保護のデメリット

「生活保護を受けてる間は借金は返してはいけない」ということは?

次に、生活保護のデメリットです。

生活保護のメリットとして「借金を返さなくて済む」という点をご指摘しました。

しかし、それは言葉を返すと「借金がいつまでも終わらない」ということです。

失敗生活保護を受けている間は、保護費からお金を返してはいけないので、返済を待ってもらえることはあるというのは、確かに事実です。

ですが、何年もお金を返さなければ、その間には遅延損害金が生じます。気づけば、借りたお金の何倍にも借金が膨れてることもあります。

生活保護を受けているからと言って、借金が減るわけでも消滅するわけでもないということを忘れてはいけません。

その他の方法は絶対おすすめしません、失敗例多数あり

ここからは、よくある失敗例を事例形式でご紹介します。

失敗例①「借金を自力で返せる」と、思ってたけれど

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私は、借金が300万円ほどある状態でした。

一時は「債務整理もありかな」と思ってはいたものの、

知人が自己破産に失敗した姿を見て

「俺はああはなりたくない、何とか頑張って自力で借金を完済しよう」と、自力での返済を選びました。

というのも、私は公務員で、安定した収入を得られる立場にあったため、

「収入は上がっていくし、ボーナスが入れば返済できる」と思い込んでいました。

しかし、借金は一向に減ることはありませんでした。

なぜなら、私は、

消費者金融A社から借りて消費者金融P社に返す

消費者金融P社に返すためにクレジットカード会社J社から借り入れる

J社のお金を払うためにM社からお金を借りる……

という自転車操業を続けていたからです。

各社に利息を払っているだけで、少しも元金は減っていません。

自転車操業は債務過多に気付きづらくなる

上記のケースには、自力での返済を目指す人によくある失敗が詰まっています。

まず「返済原資を借り入れに頼っている」ということです。

当たり前ですが、返済を借り入れに頼るということは、1円も借金が減っておらず、利息ばかり支払っているということです。

「多重債務」であることも問題です。

多重債務であるときには、自転車操業が起こりやすく、どこにいくらのお金を返済したかわからなくなってしまうことが多いため起きる傾向があります。

「借金返済のためには、借金とは縁を切る」という原則を忘れてしまっては、一生かけても自力返済はできないのです。

失敗例②「夜逃げをする」周囲の人にも大迷惑

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私は、様々な手段でお金を借り、ついには返済の催促や訴訟まで受ける状況になりました。

苦境に立たされると「誰も自分を助けてくれない」と、世の中の冷酷さを感じ、孤独さや絶望感に苦しんでいました。

そんなある日、気晴らしに街を歩いていると「そうだ、京都行こう」というJRのキャッチフレーズが目に留まりました。

それを見た私は「そうだ、自分も京都に行こう」と思って、突然の衝動で京都へ夜逃げすることを決意しました。

当然ながら、家族や会社、友人は混乱し、貸し倒れのリスクを抱えた金融機関もパニックになりました

連絡が途絶え、突然の行方不明で警察に捜索願いが出されるなど、混乱と心配を引き起こしました。

失敗例③「犯罪行為」お金のトラブルが様々な犯罪行為につながる可能性も

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夜逃げをした私は、京都で住み込みの仕事を見つけて、日々を過ごしていました。

しかし、夜逃げした過去や身元を隠す必要があるため、銀行口座や身分証明書の取得ができず、正規の消費者金融からの借り入れも不可能でした。

そんな中、「どんなブラックの人でもお金を貸してくれる」という業者が現れました。

それは実は闇金業者でした。

最初は優しかった闇金業者も、だんだん私を追い詰めるような圧力をかけてきました。

返済期限を過ぎると脅迫や暴力を受け、さらに返済額を増やされることもありました。

そんなある日、闇金業者から紹介された「合法で安全なバイト」を紹介されました。

闇金業者から紹介を受けたバイトは、老夫婦の家に鉄パイプを持って、強盗に入るというものでした。

そう、これは闇バイトだったのです。

私は、闇金の返済が滞り、選択肢がなかったことから、闇バイトを受け入れざるを得ない状況に追い込まれてしまったのです。

積み重ねた大失敗

上記の事例の行動は、数々の失敗が積み重なったものでした。

まず、借金から逃れようと夜逃げをしたことが失敗として挙げられます。

借金から逃れようとすると、どこから足が付くかわからないため、住民票や身分証明書を作ることさえリスクとなってしまいます。

結果として、まともな社会生活は出来なくなります。

このような人に、お金を貸してくれる正規の業者は存在しません。

もしもいたとするなら、それは闇金や詐欺集団など、危険な組織ばかりです。

そして、闇金業者の策略にはまり、借金漬けにされてしまい、最後には闇バイトなど危険な行為に手を染めざるを得なくなりました。

彼が犯した行動により、彼の人生は大きく狂ってしまったと言えるでしょう。

【結論】借金返済には債務整理が最も有効な方法である

ここまで、借金を完済できる債務整理以外の方法と、その失敗例をご紹介してきました。

ただし、債務整理以外の方法として紹介してきた

  • おまとめローン
  • 肩代わりのお願い
  • 生活保護
  • 自力返済

は、いずれも借金問題を解決するわけではないといったデメリットがあります。

また、夜逃げやギャンブル性の高い一発逆転狙いなどは、リスクばかり大きく全くおすすめできません。

そのため、結局のところ、債務整理が最も有効な方法だと言えます。

債務整理の場合は、手続きによって効果は差があるものの、どのような手続きを利用しても、借金の総額や利息額の減額が可能です。

さらに、信用情報に影響が出ることから、キャッシングやクレジットカードをできなくなります。

結果、多重債務や自転車操業により借金を膨らませるリスクは小さくできるのです。

何より、決まった期間、債務整理を続ければ借金問題は解決します。

おまとめローンや肩代わりのように借金を膨らませることもなく、自力での返済のように「いつになったらこの借金を返しきれるのか」という不安感が解消され、「必ず借金問題が解決する」というのは、債務整理以外の方法にはない大きな魅力だと言えるでしょう。