勤務先調査は、相手の雇用状況や勤務先を特定するために行われる重要な手段です。
金銭トラブルの解決や法的手続きのために利用されるほか、企業や個人のトラブルを回避するための情報収集としても活用されています。
本記事では、勤務先調査の目的や具体的な調査方法、さらに難航するケースについて詳しく解説します。
勤務先調査の主な目的
相手方の勤務先を知ることの重要性
勤務先調査とは、その名の通り、対象人物の勤務先(所属、収入源、雇用形態)を特定する調査となります。
この勤務先調査は、様々な目的で活用しています。
対象者が有職か無職か確認するとともに、有職の場合は「会社名」「勤務地」を認識することが、問題解決への重要な情報となります。
また、相手の勤務先が分かれば「行動」を起こすことが可能になります。
その「行動」は勤務先調査の目的により様々ですが、自分にとって有利な選択肢をとることができ、トラブル解決に直結するケースがほとんどです。
勤務先を把握する事が出来た際のメリットは以下が考えられます。
メリット①:法的な手段暫定ができることができる
金銭トラブルの際、給与差し押さえなどの法的な手段の枠組みが可能になります。給与トラブルに、勤務先調査は非常に有効です。
給与差し押さえに必要な勤務先雇用形態の情報収集は、弁護士側からの依頼が多い案件の一つです。
※雇用形態によっては給与差し押さえができないのでまた、給与差し押さえだけでなく、「内容証明」の送付にも勤務先住所が利用できます。
このように、受け取り拒否、不在で返送されるなどの場合、勤務先調査で職場を特定し行動に移すことができます。
メリット②:社員や元社員の副業、秘密保持義務、競業避止義務の確認ができる
社員の副業先や元社員の転職先、業種が分かれば、職務規定の処罰や賠償補償請求などの対処が可能になる場合があります。
メリット③:詐欺や犯罪などに巻き込まれるリスクを防ぐ
勤務先調査は、結婚詐欺やその他の犯罪に巻き込まれるリスク回避に効果が期待できます。出会った異性や知人が勤務先住所を偽り、騙し詐欺する詐欺師も存在します。
勤務先を確認しておくことが、個人の信用性を判断することに留意することは間違いありません。
勤務先、職場を調べる方法は?
探偵に勤務先調査を依頼した場合、探偵はどのように職場を割り出すのでしょうか?
ここからは、探偵が勤務先調査で対象者の勤務先を調査する方法を解説します。
勤務先を調査する方法①:尾行と張り込み
探偵というと、尾行と張り込みをしているイメージがあるかもしれません。
確かに、この方法は非常に多くの証拠を集められる探偵の基本となる調査方法です。
特に多く実施されるのが、自宅住所から張り込み、尾行により勤務先を特定する方法です。
ただし、正確な情報が得られるかは雇用形態や業種によっても変わります。
例えば、調査対象者が訪れた会社が、営業先や派遣先、業務委託等であった場合です。
この場合、一度の尾行では勤務先と思われる会社が、臨時営業先や派遣先であれば、必要な情報を入手することができず、給料差し押さえが不可能になってしまいます。
そのため、尾行により勤務先を特定する際、複数回の調査を実施することもあります。
勤務先を定期的に行う方法②:聞込み
事前調査などで近隣住民、自宅物件所有者、対象者の立ち寄り先などに取材を行い情報収集することもあります。
- 「土木業らしい」
- 「建設業らしい」
- 「不規則に出勤している」
- 「電車で通勤している」
など、断片的な情報が集まれば、予測を絞り込むことができます。
また、外出パターンと時間帯、移動手段などがわかれば、不要な調査を回避できます。
勤務先を徹底的に行う方法③:情報データによる職場の割り出し
勤務先調査で実施されるデータ調査とは、各種データベースやインターネット上の公開データをもとに必要な情報を集める方法です。
例えば、大手企業の経営者や役員、著名人、ネット系の有名人、SNSで積極的に情報開示している人物であれば、公開情報の収集により、勤務先や職歴が判明する場合もあります。
また、探偵により独自のデータベースや資料を保有していることが多いです。
そのため、個人では入手が難しい情報でも取得できる可能性もあります。
勤務先調査が難航するケース
難易度の低い勤務先調査であれば数時間で結果が出ます。しかし、以下のようなケースの場合は難航する可能性があります。
勤務先調査が難航するケース①:対象者が警戒している
調査対象者が、常日頃から警戒しているような人物であれば、慎重な尾行が必要となり、難航することがあります。
勤務先調査が難航するケース②:勤務時間不規則な場合
日勤、シフト制、不定期勤務など勤務時間不規則な場合、職場の特定に時間がかかります。看護師、介護士、警備員などのシフト制勤務や週3回だけのアルバイトなどこれに当てはまります。
勤務先調査が難航するケース③:派遣社員や直行直帰する仕事
派遣社員の場合、尾行で派遣先の会社を特定させる事ができます。
しかし、派遣先を特定できても給料差押えは出来ません。
あくまでも派遣元を特定しなければならない為、派遣元を特定させるには聞き込みなど別の調査が必要です。
建設現場に直行直帰する人物についての給料支払元を割り出す際も同様です。
勤務先調査が難航するケース④:フリーランスなど自由業、雑結果者
- FXや株式等の金融投資結果者
- 不動産結果者
- アフィリエイト、ブログ収入、転売屋、ネットショップ所得者
- フリーランスランス自由業者
上記に該当する対象者の勤務先、職種、職業を判明させるのは非常に困難です。
但し、粘り強く長時間張り込んで行動を把握することにより、収入源が何かがおおよそ判明することはあります。
勤務先調査の相談、依頼をご検討中の方へ
・企業としての処分
・対応を目的とするケース
・人間関係のトラブル
・金銭トラブル
勤務先調査をご依頼いただくきっかけは様々です。
勤務先調査は、費用をかければ納得のいく結果が得られるというものではありません。
重要なのは、情報を掴むノウハウや情報網に基づく調査です。
また、現在、今後想定されるトラブルについて詳しくお話を伺うことも、調査の必要性を判断することに繋がります。
ですので、勤務先調査を依頼したいと思ったら、AO探偵事務所にご相談ください。
AO探偵事務所がこれまで続けてきた勤務先調査の目的は多岐にわたります。
具体的なものは、主に以下の通りです。
金銭トラブル
- 支払い回収(金銭貸借での返済遅延納)
- 賠償金、養育費、謝慰料の未払い
- 慰謝料請求相手の身元調査
人間関係のトラブル
- 配偶者の不倫相手の勤務先調査
- 交際相手やその家族の勤務先の見通し(結婚調査の見通し)
- 別居している子供の勤務先情報
- 相手の職場調査・ストーカー、嫌がらせの人の勤務先、会社名
- 人探しの勤務先調査
企業トラブル
- 取引先(企業取引)の現状確認
- 退職した従業員、従業員の転職先、分岐(情報流出対策)
- 退職後の従業員、従業員の動向、アルバイト先
これらの様々な問題を解決するために情報を入手してきました。
正確な勤務先情報を取得したい方は、AO探偵事務所の無料相談をご利用ください。