2023年はアジア株式市場で最も上昇率が高かったのが日本株であり、2024年も順調に上昇するであろうとみられています。
日本株が好調に推移することで、1989年に最高値を記録した日経平均株価3万8,915円の突破も可能であるとも言われています。
また、2024年からは新NISA制度が施行されることから、投資を始める方も増えることが予想され、様々な銘柄に資金が流れることになりそうです。
もちろん投資するからには人気かつ将来性のある銘柄に投資をしたいと考えるのが普通でしょう。
そこで本記事では、日本株で人気の銘柄の紹介を行うとともに、人気銘柄に投資する際の注意点について解説します。
人気銘柄5選
2023年の日本株は海外の投資家から非常に注目され、様々な銘柄で株価が上昇することとなりました。
投資を行ううえで最も重要視すべきポイントが「将来の資産形成」であり、資産形成を行っていくうえで以下のおすすめ銘柄5選を紹介していきます。
順位 | 銘柄名 | 銘柄コード | 最低購入金額(円) |
1 | 日本電信電話 | 9432 | 16,900円 |
2 | 楽天グループ | 4755 | 57,750円 |
3 | 三菱UFJフィナンシャルG | 8306 | 118,500円 |
4 | ライオン | 4912 | 130,900円 |
5 | トヨタ自動車 | 7203 | 264,050円 |
これらの銘柄について人気の理由についてそれぞれ解説します。
①日本電信電話
順位 | 銘柄名 | 銘柄コード | 最低購入金額(円) |
1 | 日本電信電話 | 9432 | 16,900円 |
最も人気な銘柄は日本電信電話(NTT)です。
NTTグループは、地域通信事業や長距離・国際通信事業、移動通信事業およびデータ通信事業を主な事業内容としており、収益性と市場評価性の高さが認められ「JPXプライム150指数」に選ばれました。
NTTは2023年7月1日に25分の1に株式分割され、分割前は100株購入するのに約40万円必要でしたが、分割後は約2万円で100株購入することができるようになりました。
チャートの形状は上昇傾向であり、IT業界や通信業界は今後さらに成長することが予測されるため、NTTの株価も上昇する可能性が高いといえます。
配当金は100株で年間500円受け取ることができ、株主優待は100株以上を2年以上保有することでdポイントが付与されます。
企業規模やネームバリューに関しては不安要素はなく、約2万円で100株購入できるため、保有しておいても損しない銘柄といえるでしょう。
②楽天グループ
順位 | 銘柄名 | 銘柄コード | 最低購入金額(円) |
2 | 楽天グループ | 4755 | 57,750円 |
つぎに人気な銘柄は楽天グループです。
楽天グループは、インターネット・ショッピングモール「楽天市場」をはじめとする通販サイト、キャッシュバック・サイト、旅行予約サイト、ポータルサイト等の運営を行っています。
楽天は2019年に開始した楽天モバイル事業で大きな赤字を出しており、理由としては基地局の設置など様々な設備投資を行ったことが原因で決算状況が悪くなっています。
しかし、楽天は複数の事業展開をしていることから、赤字部門となっている楽天モバイル事業をグループ全体でカバーしながら、今後も安定的な経営が行われていくでしょう。
配当金は100株で年間450円受け取ることができ、株主優待は100株以上の保有で楽天キャッシュや楽天グッズがプレゼントされるなど面白い特典がいっぱいです。
言わずと知れた楽天グループであるため、現在は赤字の状態が続いていますが、黒字転換した際は株価が大きく跳ね上がることが予想されるため目が離せない銘柄といえるでしょう。
③三菱UFJフィナンシャルG
順位 | 銘柄名 | 銘柄コード | 最低購入金額(円) |
3 | 三菱UFJフィナンシャルG | 8306 | 118,500円 |
つぎに人気な銘柄は三菱UFJフィナンシャルGです。
三菱UFJグループは、日本最大級の金融機関として有名で銀行業のほかに、証券部門や受託財産の管理運用なども行っています。
健全に黒字経営されていることにくわえ、コロナ禍において日米長期金利差が拡大したことをうけ、株価は右肩上がりに順調に推移しました。
配当金は100株で年間4,100円受け取ることができ、株主優待はないものの、NTTや楽天と比べると多くの配当金をもらうことができます。
しかし、配当金が多い一方で投資金額も大きくなるという特徴があるため、少額で投資したい方にとっては注意が必要です。
銀行株の特徴として、急激に大きく成長して株価が大幅に上昇することは難しいため、長期的に緩やかに期待するといったスタンスで投資することが望ましいです。
④ライオン
順位 | 銘柄名 | 銘柄コード | 最低購入金額(円) |
4 | ライオン | 4912 | 130,900円 |
つぎに人気な銘柄はライオンです。
ライオングループは、日常で使用する洗剤などを販売する一般用消費財事業や産業用品事業をメインとしており、これ以外にペットフード・ペット用品の販売や海外事業なども行っています。
2023年のライオングループは物価高の影響を受け売上高は上昇したものの、費用面も上昇していることから利益は減少している状況です。
配当金は100株で年間2,600円受け取ることができ、株主優待は100株以上の保有でライオン製品をもらうことができます。
2024年以降についても物価高の状況が改善されなければ、2023年と同程度の決算状況となると予想されているため、今後の動向に期待しながら投資のタイミングを計りたいところです。
⑤トヨタ自動車
順位 | 銘柄名 | 銘柄コード | 最低購入金額(円) |
5 | トヨタ自動車 | 7203 | 264,050円 |
そして最後に人気な銘柄はトヨタ自動車です。
トヨタ自動車は、日本を代表する自動車メーカーで、自動車の販売製造をおこなっている企業で、ほかにも金融事業や農業支援などの事業も展開しています。
トヨタ自動車はコロナ禍によって半導体不足などの影響を受け、2020年は大きく利益が減少しましたが、2022年移行は順調に利益を伸ばしているため株価も順調に右肩上がりに推移しています。
配当金は100株で年間6,500円受け取ることができ、2024年はさらに利益が増えると見通されているため、増配も期待できる銘柄です。
トヨタ自動車ほどの有名な銘柄となれば、決算状況以外にも日経平均株価や海外株式の動向にも影響を受けますが、トヨタ自動車は世界的に有名かつ人気の銘柄なのでタイミングを見計らって投資したい銘柄といえるでしょう。
言わずと知れた楽天グループであるため、現在は赤字の状態が続いていますが、黒字転換した際は株価が大きく跳ね上がることが予想されるため目が離せない銘柄といえるでしょう。
人気銘柄に投資する際の注意点
人気銘柄を5つ紹介してきましたが、何も考えずにとりあえず100株だけ購入してみようという安易な考えは少し危険です。
株価は大きく以下の3つの影響を受けます。
💡決算状況
💡経済情勢
💡政策金利
これらの動向を意識せずに購入してしまうと大きな損失を受けるリスクがあるため、購入をする際は必ず上記のポイントを確認してから購入しましょう。
また、人気銘柄は取引参加者も多いことから、株価の変動が激しいため一時的に大きな含み益が出る場合があれば、含み損を抱える場面もあります。
そのため、人気銘柄を保有する際は短期の値動きに振り回されず、長期的な値動きで利益を得ることを念頭に投資してください。
まとめ
ここまで日本株の人気銘柄5選を紹介してきました。
2024年は新NISAが施行されることもあり、ますます株式市場の動きが活発になるでしょう。
しかし、相場が過熱しているときほど大きな損失を受ける可能性が高まるため、取引をする際は落ち着いて銘柄の状況を確認し、タイミングを計って購入することが大切です。
2023年は株式相場が大きく成長したこともあり、2024年は下落する場面もあると思いますが、総じて上昇することが予想されています。
もし、人気銘柄などに投資をする場合は波に乗り遅れないように、銘柄の分析をしっかりと行い、確実に利益を狙っていきましょう。