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FXにはどんなトレードスタイルがある?取引手法やトレードスタイルを解説

FXに興味があるけれど、「取引のやり方がたくさんあって、何から始めたらいいのか分からない…」と悩んでいませんか? テレビやインターネットで「FXで成功した!」という話を聞く一方で、自分には難しそうだと感じてしまうかもしれません。しかし、FXには様々な取引のやり方があり、あなたの性格や生活スタイルに合った方法が必ず見つかります。

たとえば、仕事が忙しくてパソコンに向かう時間が取れない人でも、無理なく続けられる取引方法があります。また、一攫千金を狙うのではなく、コツコツと着実に利益を積み重ねたい人にも、ぴったりのやり方が存在するのです。

この記事では、あなたの目的に合わせて選べる、4つの代表的なFXトレードスタイルについて、それぞれの特徴やメリット・デメリットを分かりやすく解説します。

FXのトレードスタイル、何がある?

4つの代表的なスタイルを理解する

FXに興味を持ったけれど、一体どうやって取引を始めたらいいのか分からずにいませんか? 実は、FXには様々な取引スタイルがあります。

どのスタイルを選ぶかで、取引の進め方は大きく変わります。しかし、安心してください。FXの代表的な取引スタイルは、主に4つの種類に分かれます。

それは、超短期で取引する「スキャルピング」と「デイトレード」、そして中長期で取引する「スイングトレード」と「ポジショントレード」です。この4つのスタイルを理解すれば、あなたに合った取引方法が必ず見つかります。

ポジション保有期間で分類する理由

なぜ、FXのトレードスタイルは、ポジションを持つ期間によって分類されるのでしょうか? それは、取引期間が短いほど、利益を狙う値幅や取引回数が異なってくるからです。

たとえば、数分で取引を終えるスキャルピングと、数ヶ月保有するポジショントレードでは、狙う利益の大きさが違います。その結果、取引にかける時間や集中力も変わってきます。

生活スタイルや性格に合わせて、自分に合った取引期間を選ぶことが、FXで成功するための最初の鍵だと言えるでしょう。

下に、各トレードスタイルを視覚的に比較できるよう、表形式でまとめました。

下に、各トレードスタイルを視覚的に比較できるよう、表形式でまとめました。

トレードスタイルポジション保有期間1日の取引回数狙う値幅(目安)主なメリット主なデメリット
スキャルピング数秒〜数分多(数十〜数百回)小(1〜10pips)資金効率が良い、相場急変リスクを回避精神的負担大、スプレッドコスト高
デイトレード数分〜1日以内中(数回〜数十回)中(10〜100pips)翌日への持ち越しリスク回避チャート監視の負担、スプレッドコスト
スイングトレード数日〜数週間少(週に数回)大(数十〜数百pips)チャート監視の負担が少ない、大きな利益ポジション持ち越しリスク、資金効率
ポジショントレード数週間〜数年非常に少ない非常に大(数百〜数千pips)精神的負担が少ない、スワップポイント資金効率が悪い、ファンダメンタルズ分析

超短期でコツコツ稼ぐ「スキャルピング」

数秒〜数分の超短期取引とは

FXには、本当にたくさんの取引スタイルがあります。その中でも、特にスピードを重視するのがスキャルピングです。

これは、たったの数秒から数分という、ごく短い時間で取引を繰り返す方法です。イメージとしては、小さい利益をたくさん積み重ねて、最終的に大きな利益にすることを目指します。

まるで、小銭をコツコツと貯金するような感覚かもしれませんね。なぜなら、一度の取引で狙う利益は、わずか1円にも満たないことが多いからです。

それでも、取引の回数を何十回、何百回と増やすことで、一日あたりの利益を積み上げていくことができます。

スキャルピングのメリット・デメリット

スキャルピングの最大のメリットは、資金効率が非常に良いことです。長い時間、お金が取引に縛られることがありません。

また、ポジションを保有する時間が短いため、予期せぬ大きな相場変動に巻き込まれるリスクを避けやすいです。

一方で、デメリットももちろんあります。まず、一瞬の判断ミスが大きな損失につながることがあるため、高い集中力が必要になります。そのため、精神的な負担が大きいと感じる人もいるでしょう。

さらに、取引回数が非常に多いため、実質的な手数料であるスプレッドの合計額が大きくなってしまう傾向にあります。

こんな人にスキャルピングは向いている

では、どんな人がスキャルピングに向いているのでしょうか。第一に、瞬時の判断力や高い集中力に自信がある人です。

常に変動する為替レートを、冷静かつスピーディーに判断できる人に、このスタイルは向いています。外為どっとコムの解説にもあるように、わずかな値動きを敏感に察知する能力が求められるからです。

次に、チャートに張り付く時間を確保できる人です。スキャルピングでは、パソコンやスマートフォンの画面を頻繁に確認する必要があります。

したがって、仕事の合間や移動中に少しだけ取引するというよりは、FXに集中して取り組める時間を確保できる人におすすめします。

最後に、短期間で多くの経験を積みたい人にも適しています。取引回数が多いため、他のスタイルよりも早く、多くの成功と失敗の経験を積むことができます。

その日のうちに取引完結「デイトレード」

FXで最も人気な手法、その魅力は?

FXの取引スタイルの中でも、特に多くのトレーダーに選ばれているのがデイトレードです。デイトレードは、その名の通り、日をまたがずに取引を終えるスタイルです。

この手法は、市場の小さな変動を捉えて利益を積み重ねることを目的とします。そのため、毎日少しずつ利益を出したいと考える人にとって魅力的です。

デイトレードは、取引の完了がその日のうちに終わるため、夜中に大きな経済ニュースが飛び込んできても、損失を心配せずに安心して眠ることができます。

これは、日中の限られた時間で取引を行うサラリーマンや主婦の方にとって、大きな安心材料となるでしょう。

デイトレードのメリット・デメリット

デイトレードの最大のメリットは、やはりポジションを翌日に持ち越さないことです。これにより、ニューヨーク市場の取引時間中に急な為替変動が起きても、影響を受けることがありません。

また、資金効率もスキャルピングに次いで良いです。一日の中で取引を完結させるため、必要な資金をすぐに次の取引に回せます。

一方で、デメリットも存在します。デイトレードでは、一日のうちに頻繁にチャートを確認する必要があります。そのため、仕事中や家事の最中に相場をチェックできない人には、少し負担が大きいかもしれません。

さらに、取引回数が多くなると、実質的な手数料であるスプレッドの合計額が無視できない額になることもあります。この点は、トレード回数が多いスキャルピングと共通するものです。

こんな人にデイトレードは向いている

では、デイトレードはどんな人に向いているのでしょうか? まず、決まった時間に集中して取引できる人です。

例えば、朝や夜に1〜2時間、集中してチャートを見る時間を作れる人にはぴったりです。DMM FXのウェブサイトでも、デイトレードは「FXを日課にしたい人」におすすめされています。

次に、リスクを抑えたい人にも適しています。 ポジションを翌日に持ち越すオーバーナイトリスクがないため、精神的な負担が少ないです。

最後に、ある程度の値幅を狙いつつ、短時間で成果を出したい人です。

スキャルピングほど忙しくなく、スイングトレードほど長く待つ必要がないため、バランスの取れた取引を求める人に最適です。

数日〜数週間で大きく狙う「スイングトレード」

忙しい人でもOKな理由とは

「FXに興味はあるけれど、日中は仕事や家事が忙しくて、なかなか取引する時間が取れない」もしそう感じているなら、スイングトレードがあなたの希望を叶えてくれるかもしれません。スイングトレードは、数日から数週間かけてゆっくりと取引を行うスタイルです。

この手法は、日々の細かい値動きに一喜一憂する必要がありません。そのため、毎日チャートを監視できない人でも、安心して取り組むことができます。

仕事が終わった後や週末など、時間に余裕のあるときにじっくりと相場分析をするだけでOKなのです。

スイングトレードのメリット・デメリット

スイングトレードの最大のメリットは、チャートに張り付く必要がないことです。そのため、日中に取引時間を確保できない人でも、無理なくFXを続けられます。

また、スキャルピングやデイトレードよりも大きな値幅を狙うことができるのも大きな魅力です。長期的なトレンドを捉えることで、一度の取引で大きな利益を狙うことができます。

一方で、デメリットも存在します。最大の懸念は、ポジションを持ち越すリスクです。

週末や連休中に、予期せぬ経済ニュースや災害などで相場が急変し、週明けに大きな損失を抱える可能性があります。

また、資金が長期間拘束されるため、資金効率は短期売買に劣ります。

こんな人にスイングトレードは向いている

では、どんな人がスイングトレードに向いているのでしょうか?

まず、日中忙しく、取引時間を確保するのが難しい人です。スイングトレードは、移動時間や休憩時間を使って、少しずつ相場をチェックするだけで済みます。

次に、じっくりと相場を分析したい人です。日足や週足といった長い期間のチャートを見るため、ファンダメンタルズなどを用いて、より丁寧な分析が可能です。

最後に、忍耐力がある人です。数日間、含み損を抱えた状態が続くこともありますが、耐え抜くことで大きな利益を掴むことができるかもしれません。

FXで重要なファンダメンタルズ分析とは?注目すべきポイントと注意点について解説します。FXで取引するうえで、チャートの見方や取引の仕方など覚えることが多岐にわたりますが、そのなかでとくに覚えるべきは「分析方法」です。 分析方法にはおもに「テクニカル分析」と「ファンダメンタルズ分析」の2種類があり、それぞれ非常に重要な役割を担っている分析方法になります。 テクニカル分析とは、「形成されているチャートの状況」や「ローソク足の形や並び」などを分析することで、今後のチャートの形を予測する際に使用する分析です。 一方、ファンダメンタルズ分析は、各国の経済情勢や金融政策などをもとに、今後の値動きを予測する分析方法です。 そこで本記事では、ファンダメンタルズ分析の方法や注目すべきポイントなどについて解説します。 ...

長期的な視点で資産を増やす「ポジショントレード」

数ヶ月〜数年の長期保有の利点

FXの世界には、取引期間が最も長いポジショントレードというスタイルがあります。これは、数週間から数年という長い期間、ポジションを持ち続ける手法です。

このスタイルは、短期的な値動きにはほとんど左右されません。そのため、日々の相場変動を気にする必要がなく、精神的な負担が最も少ないと言われています。

ポジショントレードは、まるで大波に乗るようなイメージです。相場の大きな流れを捉えることで、一度に数百pips、数千pipsといった非常に大きな利益を狙うことが可能です。

ポジショントレードのメリット・デメリット

ポジショントレードの最大のメリットは、精神的な負担が少ないことです。日々の細かい値動きに悩む必要がないため、本業に集中しながらFXを続けられます。

また、通貨間の金利差によって発生する利益や損失である、スワップポイントによる利益も期待できます。金利の高い通貨を長期間保有することで、金利差による収益を得ることができます。

一方で、デメリットも存在します。まず、資金効率が最も悪い点です。資金が長期間拘束されるため、その間、他の取引に利用できません。

さらに、相場の急変によるロスカットリスクが高まるため、レバレッジを低く設定する必要があります。

こんな人にポジショントレードは向いている

では、どんな人がポジショントレードに向いているのでしょうか?

まず、日々のチャートをチェックする時間がない人です。ポジショントレードは、数ヶ月に一度、相場を確認するだけで十分な場合もあります。

次に、大きなトレンドを捉えて、長期的に資産を増やしたい人です。個別の通貨ペアのトレンドを分析し、大きな利益を狙いたい人には最適です。