債務整理

アディーレ法律事務所の債務整理費用は高い?費用について徹底解説

全国の法律事務所の中で、知名度ナンバーワンと言っても過言ではないのがアディーレ法律事務所です。

そんな最大手の事務所ですが、「債務整理に関する費用が高い」などの口コミや評判を目にすることがあります。

債務整理を依頼する際は、債務整理費用を抑えて、なおかつ安心して任せられる事務所にお願いしたいものです。

アディーレ法律事務所への依頼を迷っている方のために、費用について調査し、まとめました。

アディーレ法律事務所の事務所概要

名称弁護士法人アディーレ法律事務所
代表弁護士鈴木 淳巳
本社所在地〒170-6033東京都豊島区東池袋3丁目1-1 サンシャイン60 33階
電話番号0120-316-742
対応時間 (電話受付)平日9:00~22:00土日祝9:00~22:00
支店数全国65拠点以上
取り扱い業務債務整理・浮気や不倫の慰謝料問題・交通事故・B型肝炎の給付金請求・労働トラブルなど

アディーレ法律事務所は、日本最大規模の法律事務所です。

全国に65以上の拠点を置いており、在籍している弁護士の人数もとても多く、225名以上の弁護士がリーガル・サービスを提供しています。(2024年8月時点)

また、一時期は過払金返還請求のCMを積極的に行っていた影響で、過払金返還請求や債務整理のイメージが強いかもしれません。ですが、取り扱っている業務は浮気・不倫の慰謝料問題や交通事故被害者救済、労働トラブル解決など幅広く対応しています。

アディーレ法律事務所の債務整理費用

アディーレ法律事務所は取扱業務の幅が広いですが、その中でも過払金返還請求や債務整理は主力の案件と言えます。

アディーレ法律事務所に過払金返還請求や債務整理を依頼した場合の事務所費用について確認しておきましょう。

アディーレ法律事務所の過払金返還請求の費用

過払金請求は、利息制限法で決められた上限金利を超えて支払った金利分を、債権者に交渉して返還してもらう手続です。

これにより、過払金が発生している場合は、その金額分が返金されることとなります。

訴訟をせずに過払金を回収した場合(1社あたり)

初期費用無料
基本費用66,000円(税込み)
報酬金回収した過払金の22%(税込み)

訴訟をしてに過払金を回収した場合(1社あたり)

初期費用無料
基本費用66,000円(税込み)
報酬金回収した過払金の27.5%(税込み)

アディーレ法律事務所では、過払金を取り戻せるかの調査には費用はかかりません。

また、基本費用と報酬金については、回収した過払金の中から支払うことになります。

さらに、回収した過払金が基本費用と報酬金の合計額に満たなかった場合、不足分の支払は不要です。

ただし、訴訟になった場合は訴訟費用が依頼者の負担になります。

ですが、過払金以上の費用を請求されるということはありません。

借金を完済済みで過払金返還請求をする場合は、依頼する時の費用負担はありません。

アディーレ法律事務所の任意整理費用

任意整理は、債権者(貸金業者やクレジットカード会社など)との交渉で借金を減額し、3年程の期間で分割返済する手続です。

利息の引き下げや金利カットできるのが特徴で、生活を圧迫しない金額での返済が可能になります。

基本費用44,000円(税込み)
債権者から裁判を起こされている場合は66,000円(税込み)
報酬金和解できた場合(解決報酬金)22,000円(税込み)
+債務額を減額または免除できた場合(減額報酬金)

減額または免除できた額の11%(税込み)
+過払金を回収できた場合(過払報酬金)

訴訟せずに解決した場合:回収した過払金の22%(税込み)

訴訟をして解決した場合:回収した過払金の27.5%(税込み)

アディーレ法律事務所の任意整理費用は、やや安めの設定になっています。

費用は、原則として4回までの分割払いが可能になっているようです。

アディーレ法律事務所の個人再生費用

個人再生は自己破産とは違い、住宅や車などの財産を保持したままで借金の減額や分割返済ができる手続です。

債務額や所有している財産によって減額の程度が異なりますが、5分の1から10分の1程度の減額が可能となります。

個人再生の費用は、アディーレ法律事務所が開設されている都道府県で申し立てる場合と、それ以外のケースで費用が異なっています。

アディーレ法律事務所がある都道府県で申立の場合

住宅ローン特例あり
基本費用55万円(税込み)
その他費用申立費用55,000円(税込み)
住宅ローン特例なし
基本費用462,000円(税込み)
その他費用申立費用55,000円(税込み)

※再生委員が選任された場合などでは、その他の費用が発生することがあります。

アディーレ法律事務所がない都道府県で申立の場合

住宅ローン特例あり・なし共通
基本費用55万円(税込み)
その他費用申立費用55,000円(税込み)

※再生委員が選任された場合などでは、その他の費用が発生することがあります。再生委員報酬を除いた、弁護士費用は最大10回まで分割払いが可能です。

アディーレ法律事務所の自己破産費用

自己破産は、借金返済が困難な状況であることを裁判所に認めてもらい、借金の支払義務を免除してもらう手続です。

自己破産によって借金から解放されて、収入を生活費に充てる事ができます。

自己破産も、アディーレ法律事務所が開設されている都道府県で申し立てる場合と、それ以外で費用が変わります。

アディーレ法律事務所がある都道府県で申立の場合

管財事件(少額管財事件含む)
基本費用437,800円(税込み)
その他費用申立費用55,000円(税込み)
管財費用(管財人引継ぎ手数料含む)201,000円
※管財費用は申立地域によって変わります
同時廃止
基本費用363,000円(税込み)
その他費用申立費用55,000円(税込み)

アディーレ法律事務所がない都道府県で申立の場合

基本費用484,000円(税込み)
その他費用申立費用55,000円(税込み)
※管財事件になった場合は管財費用が別途必要になります

※管財費用は申立地域によって変わります

アディーレ法律事務所の闇金被害対策の依頼費用

アディーレ法律事務所では、闇金被害の対応を行っています。

「闇金からの激しい取り立てに困っている」「ソフト闇金で借りてしまい利息が高く返済できない」などの悩みがあれば専門家に解決してもらうことが一番です。

基本費用66,000円(税込み)
過払報酬22%(裁判あり:27.5%)(税込み)

一般的に、闇金対応にかかる費用は1件あたり55,000円前後が相場です。

そのため、アディーレ法律事務所の闇金対応の費用は、相場に比べるとやや高めです。

ただし、アディーレ法律事務所の闇金に対する業務は、闇金被害に特化した専門チームが対応しているようです。

相場より高額ではありますが、専門性を考慮すれば妥当な範囲内の費用と考えられます。

また、闇金業者からの取り立てが止まらない場合は、弁護士費用が全額返金される補償制度もあります。その点から、安心して申し込むことができます。

債務整理の費用に含まれる手続

アディーレ法律事務所の債務整理費用には、以下のような債務整理で必要な諸手続きが含まれています。

特別な事情が無い限り、追加料金は発生しません。

受任通知発送・債権者とのやり取り

依頼をした当日に受任通知を各債権者(貸金業者やカード会社など)に発送し、債権者からの督促連絡と以後の返済をストップさせます。

依頼後の各債権者とのやり取りは全てアディーレ法律事務所が窓口になるため、債権者からの連絡に直接対応することはなくなります。

債務額の調査

貸金業者への取引履歴開示請求、開示された取引履歴に基づく法定金利への再計算(引き直し計算)、取引履歴が未開示・途中開示の場合の再開示請求・推定計算を行い、債務額(借金の残高)を確定します。

過払金の返金交渉・訴訟手続

過払金が発生していた場合には、貸金業者に対して過払金返還請求書を送付します。

その後、返還に向けた和解交渉を行います。

また、過払金が貸金業者から任意に返還されない場合は、訴訟提起し、訴訟上で過払金の返還を請求していきます。

裁判所提出書類の作成(再生もしくは破産の方)

陳述書や財産目録など、裁判所へ提出する書類の作成をアディーレ法律事務所が行います。

依頼者は、住民票などの必要書類を準備し、借入の事情等をアディーレ法律事務所所定の用紙に下書きするだけとなります。

裁判所への申立・同行、裁判所・管財人とのやり取り(再生もしくは破産の方)

裁判所への申立、即日面接、裁判所・管財人とのやり取りはアディーレ法律事務所が行ってくれます。

また、申立後の免責審尋期日や債権者集会期日、管財人・再生委員面接期日はアディーレ法律事務所の弁護士が同行します。

債権者との和解交渉、合意書の取り交わし(任意整理の方)

各債権者との返済に関する和解交渉、合意書の取り交わしをします。

手続終了後の無料相談

アディーレ法律事務所では、手続中だけでなく、手続終了後も債務整理に関する相談は何度でも無料で引き受けてくれます。

「損なし宣言」について

アディーレ法律事務所では、依頼者の費用面での不安を払拭するために、「損なし宣言」というものがあります。

これは、アディーレ法律事務所での債務整理が上手くいかなかった場合、弁護士費用等を返金するという宣言です。

損なし宣言の対象には

  • 法的整理(自己破産、個人再生)
  • 任意整理
  • 過払金請求
  • 闇金対策

の4つがありますので、以下で詳しく解説していきます。

法的整理

法的整理には、個人再生と自己破産の2種類があります。

このうち、

  • 再生不認可(個人再生が認められないこと)
  • 免責不許可(自己破産が認められないこと)

の場合は「法的整理の弁護士費用」を全額返金されます。

<注意点>

◎「法的整理の弁護士費用」は、契約に従って受領した基本費用と、申立事務手数料を指します。

管財人または再生委員に支払った費用は、アディーレ法律事務所の弁護士費用ではないので対象外となります。

◎事件終了前に解任・辞任が生じた場合、履行割合に応じての返金になりますが、「契約日から90日以内の返金保証制度」による解任の場合は、同制度の基準に基づき返金となります。

◎再生不認可・免責不許可の原因が、以下の場合に起因する時には、制度の趣旨に反するため返金対象外となります。

※アディーレ法律事務所に対し、虚偽の事実を申告し、または正当な理由なく事実を告げなかった場合

※法的整理手続の受任時に、遵守を約束した禁止事項についての違反があった場合

任意整理

任意整理では、各債権者と交渉し、以下の目標を達成することを目指しています。

  1. 和解により決められた支払総額が、債権者との契約に基づく支払総額よりも低くする
  2. 毎月の支払額を少なくすること

万が一、交渉をした結果、①も②も獲得できなかったならば、任意整理の弁護士費用は全額返金されます。

<注意点>

◎上記①②は業者ごとに判断します。

◎上記①の「「貸金業者との契約に基づく支払総額」は、約定金利に基づき、契約上の最低弁済額を完済まで支払った場合の総額をさします。

◎上記②は、一括請求をされている債務を分割の支払にできた場合も含みます。

◎事件終了前に解任・辞任が生じた場合、履行割合に応じての返金になりますが、「契約日から90日以内の返金保証制度」による解任の場合は、同制度の基準に基づき返金となります。

過払金請求

過払い金請求事件は、そもそも手出しのお金が発生しません。そのため、基本的には損はしません。

ただし、獲得できた過払金が弁護士費用より少ない場合は、回収額を越えて弁護士費用を手出しする必要はないため、その点では損なし宣言は有効と言えるでしょう。

  1. 弁護士費用は回収した過払金からのお支払いとなります
  1. 過払金が回収できなかった場合は、過払金請求の弁護士費用は請求しません。
  1. 回収できた場合も、過払金請求の弁護士費用の方が高かったときは、回収額を超えた過払金請求の弁護士費用はいただきません。

<注意点>

◎上記②③の判断は、業者ごとに判断します。

◎過払金請求の弁護士費用は、基本費用・過払金報酬金・訴訟実費を含みます。

闇金対応

アディーレ法律事務所が介入しても、闇金業者からの取立行為が停止しなかった場合には、闇金対応の弁護士費用を全額返金してもらえます。

<注意点>

◎取立行為停止の判断は、業者ごとに判断します。

◎闇金対応の弁護士費用は、闇金融業者事件の基本費用を指します。

まとめ アディーレ法律事務所の債務整理費用は高い?

ここまで、アディーレ法律事務所の費用体系について、詳しく紹介してきました。

では、アディーレ法律事務所の債務整理費用は高いのでしょうか?

これについては、アディーレ法律事務所の債務整理費用は割安ということはありません。

いくつかの点では、少し高めになっています。

実際に、アディーレ法律事務所よりも安い費用で債務整理をしてくれる司法書士事務所や法律事務所も多数あります。

ただし、アディーレ法律事務所の特徴の一つとして、「費用体系の透明性」があります。

アディーレ法律事務所の費用設定はわかりやすく、透明度の高い明朗会計と言えるでしょう。

また、アディーレ法律事務所はサービスやサポートなどの面が充実しています。

全国どこの事務所に依頼をしても地域差のないサービスを受けることができて、なおかつ返金保証もあるというのがアディーレ法律事務所のポイントです。

このように、費用面以外のサポート等で満足できる債務整理を行いたい方にとってはおすすめの事務所だと言えます。

  • 記事監修者
  • 弁護士 近藤 裕之
  • 翔躍法律事務所 所属
  • 第一東京弁護士会 所属
  • ※法律問題に関するテキスト監修に限る