投資を行うにあたってどのような投資方法が一番安全かと調べる中でNISAというワードを聞いたことがある方は多いと思います。
NISAとは、投資で得た利益が非課税になる制度で、少額から始められることから人気の投資方法です。
このNISAについては、2ちゃんねる創設者の西村博之(通称ひろゆき)も「使える枠に全額突っ込むべき」「下手な投資をやるくらいならNISAに突っ込め」とNISAの利用を全力で推奨しています。
しかし、NISAに資金を突っ込めと言われてもどの程度突っ込めばいいのか、またどのように突っ込めば良いのかわからない方が多いでしょう。
そこで本記事では、ひろゆき的視点でNISAに投資する理由や方法について初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
ひろゆき氏がNISAを推す理由
ひろゆき氏がNISAを推す理由は主に以下の3点です。
これらの点についての理由をそれぞれ解説します。
利益が非課税となる
1つ目のポイントは、利益が非課税となる点です。
ひろゆき氏は「利益を税金で持っていかれないようにNISAを利用すべき」と言っています。
その理由として、通常の課税口座で株式の売買を行い、利益や分配金を得た場合20.315%の税金が徴収され、残った金額を利益として受け取ることになります。
そのため、例えば1万円の利益があった場合、2,031円が税金として徴収され、残りの7,969円が手元に残る利益となります。
20.315%の税率は固定となっているので、利益の金額が多ければ多いほど、税金で徴収される金額も多くなるので、投資で資産を増やしたいと思ってる方には辛いポイントといえるでしょう。
しかし、新NISAであれば、利益に対して税金がかからないため、運用によって得た利益は全額受け取ることができます。
新NISAの年間非課税枠として、つみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円まで使えるので、投資をするのであれば新NISAがおすすめです。
貯金よりも増える可能性が高い
2つ目のポイントは、貯金より増える可能性が高いという点です。
ひろゆき氏は「貯金をしていても増えないので、置いておくくらいならNISAに突っ込むべき」と言っています。
過去には貯金しているだけで、元金が2倍になるなど、高金利な時代がありましたが、現代は貯金していてもほとんど増えません。
実際に現在のメガバンクの普通預金の金利は0.001%となっており、100万円貯金していても1年間で10円の利息しかもらえません。
このこともあって貯金しておくのではなく、NISAで投資することを推奨しており、世界的な不況が来ない限りは、年に5%~10%は増えていくでしょうと分析しています。
そのため、例えば100万円の投資であれば、年に5万円〜10万円ずつ増えていく計算となります。
また、加えて「下手に個別株を売買するのではなく、信託報酬が安い投資信託をNISAで購入する方が良い」とも言及しており、個別株の「買い時・売り時」は実際にプロでも難しいと言われていることもあり、初心者は手を出さない方がいいと言っています。
そのため、2024年から始まる新NISAでは「つみたて投資枠」という名称で年間120万円までの買い付け金額が非課税となることから、まずは非課税枠の上限まで投資することを検討してみると良いでしょう。
日本円を保有しているリスクを軽減できる
3つ目のポイントは、日本円を保有しているリスクを軽減できるという点です。
ひろゆき氏は、「貯金していると資産が目減りするので、NISAで投資をして資産を増やしましょう」と言及しています。
現在の日本円は円安の影響で他国通貨に比べて価値が下がっており、輸入に頼って生活が成り立っている日本国民の資産が、物価上昇などによって目減りしている状況にあります。
2023年現在においても日本円の価値はますます下落基調にあるため、将来のことを考えると貯金しておくだけでは不安ということもあり、投資が推奨されるようになりました。
しかし、普通に投資を行った場合、利益や配当金・分配金で利益を得たとしても、20.315%分の税金が徴収されてしまいます。
そこで、利益から税金が徴収されないNISAがおすすめということです。
現行のNISAでは、非課税となる期間が一般NISAで5年間、つみたてNISAで20年間と定められていましたが、2024年から始まる新NISAであれば無期限で非課税の運用ができます。
そのため、貯金で資産を目減りしてしまうことを避けるためにも、NISAを活用するといいでしょう。
ひろゆき氏のおすすめの投資先
ここまで、ひろゆき氏がNISAをおすすめする理由について解説してきました。
しかし、投資初心者の場合「NISAの何に投資すればいいの?」と思う方が多いと思います。
実際にひろゆき氏のSNSにも「何に投資すべきか?」という質問も多いようです。
それに対してひろゆき氏は「アメリカのS&P500関連の投資信託を買っておくと良い」と言及しています。
S&P500とは、アメリカの「S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社」が公表している株価指数のことで、米国株式市場に上場している代表的な500銘柄の時価総額をもとに算出されています。
このS&P500は1957年から使用されて以来、年平均で約10.7%という成長率を記録しており、さらに直近10年に関しては「年率約14.7%」という成長率を叩き出しています。
ちなみに、日経平均株価が20年前から現在にかけて約3%しか成長していないことから考えると、S&P500が優秀ということは明らかです。
年利10.7%という結果で運用した場合をシミュレーションしてみたところ、毎月2万円をS&P500に投資し20年間運用すると、積立総額480万円に対して、20年後は約1,664万円となり、「+1,184万円の利益」が出るという結果が出ました。
この結果はあくまで過去の実績に基づくシミュレーションのため、今後も確実に増えるという保障はありませんが、資産を増やせる可能性が高い投資先として最有力に上がってくることは間違いないでしょう。
まとめ
ここまで、ひろゆき氏がNISAをおすすめする理由について解説してきました。
「国が提供するサービスの中で最も優秀なのがNISA」とまで言及しており、前章で軽く触れましたが、2024年から新NISAが始まります。
新NISAは、年間非課税枠が成長投資枠で240万円(現行は120万円)、つみたて投資枠で120万円(現行は40万円)となっているため、多くの金額をNISAに投資したいという方にとっては嬉しい改正です。
さらに非課税期間については、現在は期限が決まっているものの、新NISAでは恒久化されることから、より長期的な投資を行うことができるようになります。
円安や物価上昇などによって資産が目減りする現代において、資産を守る手段としてNISAはとても有効な手段といえます。
投資初心者の方や投資に回せるお金が少ないという方にとっても、NISAは始めやすい制度となっていることから、まずは少額から始めてみるといいでしょう。