債務整理

埼玉で債務整理に強い事務所の選び方を解説

埼玉で債務整理を検討しているけれど、どんな司法書士や弁護士事務所に依頼したらよいのか悩んでいませんか?

借金返済が厳しくなり心の負担が大きくなっている方も多いのではないでしょうか。

そんなときに頼りになるのが、債務整理に強い司法書士や弁護士事務所です。

借金問題は、一人で悩むのではなく、司法書士や弁護士などの専門家に相談することが解決への近道です。

この記事では

  • 借金問題は誰に相談したらよいのか
  • 費用はどれぐらいなのか
  • 事務所選びにはどのようなポイントを抑えるべきか

等、疑問や不安を抱える方にとって役立つ情報がたくさん載っています。

債務整理は専門的な知識、経験が必要です。

埼玉で債務整理に強い司法書士や弁護士事務所を選ぶことで、借金問題を解決できるチャンスは確実に広がります。

この記事を最後まで読んだいただき最初の第一歩を踏み出してください。

目次

統計でみる埼玉の借金事情

埼玉の借金問題の特徴

公益財団法人日本クレジットカウンセリング協会が発表している【多重債務者のためのクレジットカウンセリングこの一年間 令和4年度のカウンセリング活動】によると、埼玉の借金問題の特徴として次のようなポイントが挙げられます。

  • 30歳代の相談が最も多い(28.6% 8人)
  • 相談者の平均債務件数:1人当たり5.5件
  • 相談者の平均債務額:1人当たり648万円
  • 相談者の借入の目的で多いのは、【生活費補填】【失業・転職・収入減】

埼玉の多重債務相談者の年齢構成

埼玉の多重債務相談者の年齢構成では30歳代が28.6%(7人)と最も多いです。

  • 20歳代 25.0%(7人)
  • 30歳代 28.6%(7人)
  • 50歳代 21.4%(6人)
  • 40歳代 14.3%(4人)
  • 60歳代 7.1%(2人)
  • 70歳代 3.6%(1人)

の順となっています。

埼玉の多重債務相談者1人当たりの債務件数

埼玉の多重債務相談者1人当たりの債務件数の平均は5.5件

年齢別では

  • 20歳代 4.6件
  • 30歳代 5.9件
  • 40歳代 平均6.3件
  • 50歳代 5.3件
  • 60歳代 平均6.5件
  • 80歳代 平均6.0件

の順となっています。

埼玉の多重債務相談者1人当たりの債務額

埼玉の多重債務相談者1人当たりの債務額の平均は648万円

年齢別では

  • 20歳代 平均198万円
  • 30歳代 平均340万円
  • 40歳代 平均1,946万円
  • 50歳代 平均948万円
  • 60歳代 平均223万円
  • 80歳代 平均108万円

の順となっています。

埼玉の多重債務相談者の借り入れ理由

埼玉の多重債務相談者の借り入れ理由は【生活費補填】の構成比が78.6%ともっとも高いです。

次いで【失業・転職・収入減】の64.3%となっています。

出展元:多重債務者のためのクレジットカウンセリングこの一年間 令和4年度のカウンセリング活動

埼玉の自己破産および個人再生の件数

また、最高裁判所が発表している“司法統計”によると、埼玉地方裁判所管内で申し立てられた個人(自然人)の自己破産及び個人再生の件数は次のとおりとなっています。

 令和4年令和3年令和2年平成元年
自己破産3,691件4,063件4,179件4,049件
個人再生519件592件673件729件

埼玉で債務整理に強い事務所選びで重視したい4つのポイント

ここまでは、埼玉の債務者の借金の状況について解説してきました。

ここからは、埼玉で債務整理に強い弁護士・司法書士事務所の選び方のポイントです。

事務所選びで最も重要なのは、債務整理の実績が豊富であるかどうかです。

実績が多ければ、安心して任せられます。

費用の安さも重視すべき点の一つです。

実績が多くても、費用があまりに高額では良心的とは言えません。

相談予約や実際の相談時のやりとりで、親身に対応してくれるかも重視しましょう。

対応に少しでも違和感があれば、無理に依頼する必要はありません。

迅速な対応も重視したいポイントです。

1. 債務整理の実績が豊富であること

債務整理では、貸金業者や金融機関などの債権者との交渉が主とな

ですので、希望する結果を得るには、債権者の事情や債権者ごとの効果的な交渉方法に精通している必要があります。

そのため、債務整理の実績が豊富な事務所に依頼する方が、成功率が高くなります。

では、どのように解決実績を確認すればよいかと言えば、

司法書士事務所や弁護士事務所のホームページで確認するとよいでしょう。

なお、司法書士事務所や弁護士事務所は法律に基づいて運営されています。

ですので、ホームページ内の情報に嘘が記載されていることはほとんどないと言えます。

まずは債務整理の実績が豊富かを確認してから相談予約を取ることをおすすめします。

2. 費用が安いこと

借金に関する手続きを依頼するのですから、費用はできるだけ安く抑えたいものです。

債務整理の種類ごとの費用相場は、おおむね次の通りです。

  • 任意整理:1社あたり2万円~
  • 個人再生:30万円~
  • 自己破産:30万円~

ただし、案件によって費用は異なります。

特に任意整理では、減額できた額に応じて成功報酬がかかるケースがあり、上記の相場より高くなることも珍しくありません。

一概には言えませんが、提示された費用が上記の金額を下回っていれば、一般的な相場より安いと考えてよいでしょう。

3. 司法書士・弁護士・事務所スタッフが親身に対応してくれること

依頼する事務所の司法書士・弁護士・スタッフも人間なので相性の良し悪しがあります。

また、自身のプライバシーに関わることを話す必要がある場合もあるため、自分の話を親身になって聞いてくれるか、話しやすい雰囲気かは重要です。

電話やメールでの問い合わせ時の雰囲気や、相談時の対応に違和感があれば、無理に依頼する必要はありません。

4. 迅速に対応してくれること

債務整理に強い事務所は、非常にスピーディーに対応してくれます。

司法書士や弁護士が債務整理を受任すると、債権者に「受任通知」という書面を送付します。

受任通知とは、債務整理の手続きに司法書士や弁護士が介入したことを債権者に知らせるためのものです。

債権者が受任通知を受け取ると、依頼者である債務者に直接連絡を取ることができなくなるため、督促や取り立ての連絡が止まるというメリットがあります。

迅速に対応してくれる事務所なら、最短で依頼した当日に受任通知を送付しますが、1週間以上経っても送付しない事務所もあります。

依頼前に「督促・取立ては即座に止まりますか?」などの質問をして確認するとよいでしょう。

債務整理の実績が豊富な事務所の選び方

債務整理の実績が豊富な事務所を選ぶ際は、次の項目をチェックしましょう。

  • ホームページ等に債務整理に関する説明や案内があるか
  • 事務所の業歴が長いか
  • 実績件数が多いか

ホームページ等に債務整理に関する説明や案内があるかどうか

司法書士や弁護士にも得意分野があります。

司法書士なら登記手続きに特化していたり、弁護士なら刑事事件に特化していたりと、

医師に専門分野があるように、司法書士や弁護士にも得意分野があるのです。

専門分野以外の依頼をすると、事務所にノウハウがなく望んだ結果が得られません。

そのため、司法書士や弁護士の得意とする分野を確認することは非常に重要です。

まずは、相談しようとしている司法書士事務所や弁護士事務所が、どんな分野を得意としているかを、ホームページ等の業務案内で確認するとよいでしょう。

また、業務案内に「債務整理」があること、また「債務整理の詳しい説明」があるかをチェックしてください。

事務所の業歴が長いかどうか

つぎに、債務整理の実績が豊富な事務所を選ぶ際は、依頼を検討している事務所の業歴にも注目するとよいでしょう。

業歴が長いということは、それだけ多くのノウハウが蓄積されているということになるため、個々の事情に応じた柔軟な対応が期待できます。

債務整理を相談・依頼する事務所選びでは、業歴についても必ず確認するようにしましょう。

実績件数が多いかどうか

債務整理の実績が豊富な事務所は、ホームページ等に実績件数を掲載していることがほとんどです。

ですので、実績件数を掲載しているということは、それだけ積極的に債務整理に取り組んでいるということになるため、得意分野としていることは間違いないでしょう。

ただし、実績件数を確認する際は、情報が直近のものに更新されているかをチェックしてください。
掲載から数年経った情報では現在と異なっている可能性があるため注意が必要です。

費用が安い事務所の選び方

費用が安い事務所を選ぶ際は、次の項目をチェックしましょう。

  • トータルの費用が安いか
  • 司法書士事務所かどうか
  • 法テラスと提携しているか

トータルの費用が安いかどうか

司法書士事務所や弁護士事務所へ支払う費用には、いくつか項目があります。

例えば、着手金、成功報酬、減額報酬、事務手数料などです。

しばしば着手金について無料を謳う事務所をよく見かけます。

アイコン名を入力

依頼時にお金を支払わなくてもよいので、着手金無料なら助かる

と考える人は多いのではないでしょうか。

ただし、着手金が無料でも、手数料や成功報酬等は高めに設定することもあります。

ですので、かかる費用の全体を見てトータルの費用が安い事務所を選ぶ必要があります。

依頼する際は必ず見積もりを出してもらい、状況次第で複数の事務所から見積もりを取るなど、比較してトータルの費用が安い事務所を選ぶようにしましょう。

司法書士事務所かどうか

どうしても費用が抑えたいのなら、司法書士事務所を選ぶという方法もあります。

というのも、一般的に司法書士事務所の方が弁護士事務所より費用を安く設定されているからです。

ただし、司法書士事務所の場合、任意整理では、司法書士が取り扱えるのは1社あたりの借入額が140万円までとなっており、140万円を超えると取り扱うことができないなど、代理権の範囲が限られる点に注意が必要です。

1社あたり140万円を超えないようであれば、司法書士事務所に依頼することで費用を安く抑えられる可能性があります。

法テラスと提携しているかどうか

費用の支払いに不安がある方は、法テラスと提携している事務所を探すとよいでしょう。

法テラスとは、国が設立した司法支援機関のことで、業務として司法書士や弁護士の費用を立て替える「民事扶助法律業務」を行っています。

民事扶助の利用で、司法書士や弁護士に支払う費用をいったん全額立て替えてもらえますし、費用を安く抑えることができるのです。

例えば自己破産の場合、法テラス基準の費用は15万円程度となっており、一般的な相場よりも安く手続きを行えます。

司法書士・弁護士・事務所スタッフが話しやすく、迅速に対応してくれる事務所の選び方

司法書士・弁護士・事務所スタッフが自分の事情を話しやすい人柄で、

迅速に対応してくれる事務所を選ぶ際は、次の項目をチェックしましょう。

  • 口コミが良い事務所かどうか
  • 無料相談を利用する

口コミが良い事務所かどうか

まず、口コミが良い事務所かどうかを見てみましょう。

「親身になってくれる」「迅速に対応してくれる」事務所を選ぶコツは、司法書士事務所や弁護士事務所のホームページをチェックするだけでなく、口コミが良い事務所を選ぶことです。

口コミは依頼者の生の声であり、必ず事実とは限りません。

ですが、実際の利用者が感じたことである以上、参考にはなるでしょう。

そのため、事務所公式ホームページに加えて、Googleの口コミやX(旧Twitter)等で

事務所を検索し、利用者の声を参考にするとよいでしょう。

無料相談を利用する

無料相談を利用してみるのも一つの方法です。

「親身になってくれるか」は、しばらくお話をすれば感じることはできるでしょう。

なお、相談をしたからといって、その事務所に必ず依頼しなければならないわけではありませんし、少しでも嫌な感じがしたり、信頼できないと感じたりしたら、無理に依頼する必要はありません。

債務整理に関する無料相談を行っている事務所は数多くあるので、積極的に無料相談を利用して、信頼できる司法書士・弁護士事務所を探すようにしましょう。

全国対応の司法書士・弁護士に依頼しても大丈夫か

全国展開している司法書士・弁護士事務所を利用するメリットとして以下の点が挙げられます。
・ インターネットで申し込める
・ 全国の支店において高水準のリーガルサービスを提供できる体制を整えている
・ どの地域でも同じサービスの提供を受けられる

自宅の近くまで出張対応してくれる

全国展開している事務所は、依頼者の居住地を担当する司法書士・弁護士が活動しています。

支店から自宅が離れていて来所が難しい場合でも、最寄り駅周辺の喫茶店などに出張対応してもらうことも可能です。

また、支店を持たない事務所でも、受任すれば出張して対応してくれる事務所は多く存在します。
特に債務整理に力を入れ積極的に取り組んでいる事務所では、そのような傾向が強く見られます。

1回のみの面談でOK

司法書士会・弁護士会の規定では、一度も面談せずに依頼を受けることを禁止しています。
しかし、債務整理の対応をすべて対面で行うことまでは規定していません。

依頼者は契約締結の際、司法書士・弁護士と面談し、債務整理の方針や費用などについて決めていきます。

債務整理を依頼した後は、司法書士・弁護士主体で手続きが進行します。
債権者からの通知や連絡を受けるのも司法書士・弁護士です。

依頼者は、契約時に一度司法書士・弁護士と面談した後は、基本的に手続きが完了するまで事務所に出向く必要はありません。

進捗状況の確認や相談は電話等で問題ない

司法書士・弁護士が手続きを進める際、進捗状況の連絡や相談は、電話・メール、その他のメッセージツールを用いて行います。
報告や相談等がある度に依頼者が事務所に出向く必要はありません。

司法書士・弁護士が依頼者に報告するタイミングとしては以下のような場合があります。

また、直接面談以外にも、電話・メール等で報告を行うことも多いです。

受任した債権者の取引履歴がすべて揃って債務額が確定したとき
方針を変更せざるを得ないとき
債権者との和解が成立したとき

面談して債務整理を依頼すべき理由

司法書士でも弁護士でも契約時の面談を規定している理由は、依頼者と信頼関係を構築するためということもあります。
信頼関係を構築し債務整理を進めることで円滑に手続きを進めることができます。

人柄・話しやすさは、債務整理を依頼する上で重要なポイントです。
どれだけ優秀であっても高圧的な態度で接するような司法書士・弁護士や、常に忙しくてゆっくり話す時間が取れない司法書士・弁護士では債務整理を任せることに不安を感じるでしょう。

「自分に合う」「信頼できる」専門家に任せることで、安心して何でも相談できるのではないでしょうか。

  • 記事監修者
  • 弁護士 近藤 裕之
  • 翔躍法律事務所 所属
  • 第一東京弁護士会 所属
  • ※法律問題に関するテキスト監修に限る