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FXで大切な専門用語を覚えよう!これだけは知っておきたい単語を厳選して解説します。

FXを始めるうえで、様々な専門用語が登場して、意味が分からないという経験をされたことはありませんか?

たとえば、初心者であれば以下の文章の意味は、ある程度予測はつくけど意味が合っているかわからないという方もいるでしょう。

・USDJPYのロングポジションを+20pipsで利確

・EURJPYのショートポジションの含み損が証拠金維持率を下回ってロスカットされた

・EURUSDをレバレッジ10倍程度でエントリーする場合は証拠金が〇〇円必要

このようにFXには様々な専門用語が登場するため、まずは単語を覚えることが知識をより早く身に着けるための近道となります。

そこで本記事では、様々な専門用語があるなかで、とくに大切な用語について初心者の方でもわかりやすく解説します。

解説する専門用語一覧

通貨ペアレバレッジポジション
ピップス(pips)エントリースプレッド
スワップポイント必要証拠金追証
含み益(含み損)為替差益(為替差損)利確(損切り)
ロスカットロットナンピン

これらの15個の用語について解説します。

①通貨ペア

通貨ペアとは、FXで取引する際の対象のことで、ある国の通貨とある国の通貨がペアになっているため通貨ペアと呼びます。

おもな通貨ペアとしては、米ドル/日本円・ユーロ/米ドル・ユーロ/日本円といったものがあり、他にも50種類以上の通貨ペアが存在します。

また、取引する際は「USD/JPY」「EUR/USD」「EUR/JPY」など英語表記となっている場合もあるので、よく覚えておきましょう。

②レバレッジ

レバレッジとは、小さな力で大きなものを持ち上げる「てこの原理」のことです。

FXの取引は、レバレッジが効いていることから少額で取引できるという特徴があり、国内の場合は資金に対して25倍まで取引することができます。

たとえば、10万円入金している場合は、250万円分の通貨ペアを取引することができるため、株式投資の信用取引(レバレッジ3倍)よりはるかに大きな取引が可能です。

③ポジション

ポジションとは、通貨ペアを保有している状態のことをいいます。

上昇を予測して通貨ペアを買った場合は「ロングポジション」、下落を予測して通貨ペアを売った場合は「ショートポジション」といいます。

また、保有していたポジションを決済した場合は「ポジションを手放す」といった表現でも使われます。

④ピップス(pips)

ピップス(pips)とは、値動きの値を示すFXの用語です。

1pipsを示す値は、クロス円の場合は少数第2位、ドルストレートの場合は少数第4位と、通貨ペアによって見る場所がことなるので注意が必要です。

クロス円:140.00円 ⇒ 140.01円(+1pips)

ドルストレート:1.0000ドル ⇒ 1.0001ドル(+1pips)

FXで取引する場合はpipsは必ず出て来る用語なので、間違いのないように覚えておきましょう。

⑤エントリー

エントリーとは、通貨ペアを「買いたいときに買うこと」「売りたいときに売ること」をいいます。

たとえば、米ドル円を145円で買いたいときは「買いでエントリー」、売りたいときは「売りでエントリー」といったときに使われます。

また、取引を見送る場合は「エントリーを見送る」といった場合にも使われます。

⑥スプレッド

スプレッドとは、「買い値(Ask)」と「売り値(Bid)」の差額のことをいい、実質的な取引手数料となる部分のことです。

FXは基本的に取引手数料が無料となっていますが、このスプレッドが広ければ広いほど取引コストが高くなります。

たとえば、スプレッドが1pips開いている場合、1万通貨を取り引きした場合、ポジションを持った瞬間に「マイナス100円」の状態でポジションが開かれます。

そのため、スプレッドはなるべく狭い方が、取引コストが安く済むので、取引する際はスプレッドの広さも考慮することをおすすめします。

⑦スワップポイント

スワップポイントとは、通貨ペアの2ヵ国間における「金利差調整分」のことです。

 FXでは、高金利の通貨を買い、低金利の通貨を売ることで、ポジションを保有している日数分だけ、金利差分の利益を得ることができます。

長期投資の場合は、スワップポイントでも毎日利益を上げられる点はFXの魅力といえるでしょう。

なお、マイナススワップの通貨ペアの場合は、反対に金利差分を毎日支払う必要があるので取引時はスワップポイントがプラスかマイナスかという点に注意して取り引きしましょう。

⑧必要証拠金

FXは、日本語で「外国為替証拠金取引」と言われているように、証拠金をなくして取引はできません。

証拠金とは、取引を行うにあたって担保として必要となるお金のことです。

たとえば、米ドル円145円を1万枚買いたい場合は、58,000円の証拠金が必要となります。

(計算式:米ドル円145円 × 1万枚 ÷ レバレッジ25倍 = 58,000円)

取引数量が多くなるほど、多くの証拠金が必要となり、証拠金維持率も気にする必要があります。

証拠金維持率は、「有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100%」で計算することができ、これが20%を下回った場合は「追証」や「ロスカット」が発動され、ポジションを正常に管理できなくなります。

そのため、証拠金には余裕を持った状態で取引することを心掛けましょう。

⑨追証

追証(おいしょう)とは、「追加証拠金」の略称で、含み損が証拠金に対して一定水準を下回った場合に追証が発生します。(ほとんどの場合は証拠金維持率20%以下で発生)

たとえば、10万円の資金に対して、5万円の証拠金でポジションを保有している場合、含み損が9万円となった時点で追証が発生します。

追証が発生した場合は、追加で口座に資金を入金するまで解消されず、ポジションを手放しても入金する必要があるので、証拠金維持率は常に把握しておくことが大切です。

⑩含み益(含み損)

含み益(含み損)とは、ポジションを保有している際の状態のことです。

買い(ロング)でエントリーして、順調に値上がりしている場合は、利益が出ている状態なので「含み益」といいます。

一方で、買いでエントリーしているけど、逆行して値下がりしている場合は、損失が出ている状態なので「含み損」といいます。

含み益や含み損の「含み」というのは、まだ確定していない状態のことで、ポジションを手放すまでの利益や損失については含み益・含み損と表現します。

⑪利確(損切り)

利確(損切り)とは、エントリーしているポジションを決済する場合のことです。

買い(ロング)でエントリーして、順調に値上がりして利益が出ている状態で決済する場合は「利確(利益確定)」といいます。

一方で、買いでエントリーしているけど、逆行して値下がりして損失が出ている状態で決済する場合は「損切り」といいます。

⑫為替差益(為替差損)

為替差益(為替差損)とは、金融業界の用語です。

取引によって利益を得た場合は「為替差益」といい、反対に損失が出た場合は「為替差損」といいます。

為替差益のことは「キャピタルゲイン」ともいわれ、取引によって利益を得る場合に使われるので、覚えておくと良いでしょう。

⑬ロスカット

ロスカットとは、ポジションがFX業者側で自動的に決済される仕組みのことです。

保有しているポジションの含み損が徐々に大きくなり、証拠金維持率が下がってきた場合は、基本的に追証が発動することになっています。

しかし、追証が発動してなお含み損が拡大した場合は、FX業者側で自動的に決済することがあります。

それをロスカットといい、ロスカットは最終手段として発動されます。

⑭ロット

ロットは、取引単位のことを表しており、「1ロット=1万通貨」の設定となっている業者がほとんどです。

しかし、FX業者によっては1ロットの通貨数量が、10万通貨と多くなっている場合や、1,000通貨と減っている場合があります。

そのため、取引する際は1ロットの通貨数量が何枚に設定されているか確認してから取り引きしましょう。

⑮ナンピン

ナンピンとは、平均取得単価を下げる際に使用するトレード手法です。

たとえば、通貨ペアを150円で購入したものの、140円まで値下がりしてしまったので、再度同じ数量を140円で購入したとします。

そうすると、150円と140円で購入しているので平均が145円となり、取得単価を下げることができます。

平均取得単価を下げることで、本来は150円を再度超えてくるまで利益が乗らないところ、ナンピンをしたことで145円を超えて来ると利益が乗ることになります。

さらに、145円以降の利益の増え方も2倍に増えるという効果があります。

そのため、ポジションと逆行した場合に損失を抑えるための手段としてナンピンが使われるケースが多いので、ナンピンの仕組みはしっかりと把握しておきましょう。

まとめ

ここまで、FXの専門用語のなかでもよく使われる単語について解説してきました。

FXには多くの専門用語が登場することから、初心者の方には難しいと感じる場面が多いかもしれません。

しかし、単語を覚えておくことで、勉強などで知識を得る際に専門用語が登場しても困ることがないので、知識の習得がスムーズになります。

とくに本記事で解説した単語はよく使われているので、しっかりと理解しておくことをおすすめします。

  • 記事監修者
  • 弁護士 近藤 裕之
  • 翔躍法律事務所 所属
  • 第一東京弁護士会 所属
  • ※法律問題に関するテキスト監修に限る